スポーツの国際大会を楽しむなら、選手の地元のお酒とともに!
スペインを舞台に展開する、熱気あふれるサイクルロードレースがまもなく開幕。
ステージごとの土地柄を映したワインとつまみを用意して、ワイン産地のヴァーチャルツアーを楽しもう。
文/岩瀬 大二
【目次】
1. スポーツ観戦とお酒は、相性がいい。
2.文化&自然。グランツールの楽しみは、レースのみにあらず。
3.土地に思いをはせつつ、ワインをチョイス。
4.レースとワインのフィナーレは、あの巡礼の聖地。
1.スポーツ観戦とお酒は、相性がいい。
ワインと「なにか」。その組み合わせのひとつにスポーツがある。スポーツ観戦にワインや酒がある幸せ。ワインナビゲーターとしての自分の仕事では、サッカーやラグビーのワールドカップで対戦国によってワインをセレクトするというものがあった。ニュージーランド対オーストラリア、南アフリカ対アルゼンチン、フランス対イタリアに、ジョージアに注目と見出しがあればこのコラムを読まれている方ならラグビーよりもワインが浮かぶだろうか。スコットランド対アイルランドならウィスキー対決に胸躍る。ペルー対トルコならピスコとラクのブランデー、イングランド対オランダのジン対決というのも面白い。その試合にその国のワインや酒を用意すれば間違いなく気分は上がる。F1観戦ならポディウム(表彰台)で使われるのと同じシャンパーニュ(今シーズンはスプマンテに変わった)、ソチ五輪の男子フィギュアスケート決勝での、出場国の酒を並べての深夜の観戦もいい思い出だ。