ソノマ ~カリフォルニアのエレガンスと多様性。ソノマワインの歴史と特徴を徹底解説

カリフォルニアのマヤカマス山脈を挟んでナパと隣接するソノマ。広域AVA(American Viticultural Area)としては、ナパと同じノース・コーストAVAに含まれます。昨年、2022年に新しい19番目のAVA、ウエスト・ソノマ・コーストが認められました。今回はこの注目の産地を取り上げて、ナパと違う魅力を学んでいきたいと思います。

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【目次】
1. ナパよりソノマが断然面白い!カリフォルニアの真のリーダー
 ● ソノマの地形と気候
 ● ソノマのブドウ品種とワイナリー構成
 ● ソノマワインの歴史
2. ソノマと言えば、やっぱりカリピノ
3. ブドウ品種で斬る!押さえておこうソノマの有名産地
4. ソノマのまとめ


1. ナパよりソノマが断然面白い!カリフォルニアの真のリーダー

ソノマの地形と気候

ソノマの産地は、地図を眺めながら確認しておくことが、お勧めです。位置関係を理解しておいた方が、夫々のAVAの気候と栽培しているブドウ品種が頭に入りやすいからです。

西には太平洋。沿岸部は、丘陵に恵まれた冷涼産地です。これは、太平洋を流れるカリフォルニア海流が、寒流で水温が低いため。

南東部の、サンフランシスコから北に車で1時間ほどのペタルマ周辺は、サンパブロ湾に太平洋の冷涼な風が駆け抜けるペタルマ・ギャップが通っています。この海岸山脈の峡谷を通って、太平洋からの風と霧が抜けていくのです。夜に霧が入り始めて、9時頃にはロシアン・リヴァー・ヴァレー辺りまで流れ込みます。夜半から朝に掛けて、さらに広域に渡って広がるものの、翌朝の午前中には霧が晴れるというサイクル。

さらに、ロス・カーネロスAVAでは、サンパブロ湾からの冷涼な影響も受けます。

こうした冷涼産地では、ピノ・ノワールやシャルドネが秀逸。

一方、北部内陸の温暖な、向き合う二つのAVA。ドライ・クリーク・ヴァレーAVAとアレキサンダー・ヴァレーAVA。それを取り巻く、ロックパイルAVAや、ナイツ・ヴァレーAVA。素晴らしいカベルネ・ソーヴィニョンやジンファンデルが造られています。

このように、冷涼な産地から温暖な産地まで、多様性を持っているのが、ソノマの魅力です。

ソノマのブドウ品種とワイナリー構成

栽培されているブドウは、60品種とも言われていますが、白はシャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、そして、黒ブドウはピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニョン、ジンファンデル、メルロの計6品種を押さえておけば、十分。栽培面積及び生産量の大半を占めます。

400以上のワイナリーが存在しますが、9割近くが、家族所有もしくは家族経営。多くの生産者は、10ヘクタールにも満たない小規模経営、ブティックワイナリーです。

畑の価格は、ナパと同じく、カリフォルニアの中でも高止まり。ロシアン・リヴァー・ヴァレーの評価の高い畑では平均、ヘクタール当たり、6千万円を超える価格が付くと言われます。ブティックワイナリーによる高級ワイン産地というイメージが定着しています。

その一方で、大手のワイナリーが大規模の畑を保有しているのも事実。ジャクソン・ファミリーや、E.& J.ガロが、それぞれ1,500ヘクタールに及ぶ畑を有しています。

ソノマワインの歴史

ソノマに初めてブドウが植樹されたのは、19世紀初頭。スペインの宣教師が開いたソラノ伝道所が、宗教儀式用に、ミッション・グレープを大量に栽培します。

チリでもキリスト教の布教に伴い、最初に持ち込まれたブドウと言われ、パイスと呼ばれるこのブドウ品種。故郷のスペインでは、リスタン・プリエトと称されています。

ミッション・グレープ以外のブドウ品種が栽培されるには、その後、30年ほど掛かりました。

ソノマ最古の商業規模のワイナリーとされているのは、ブエナ・ヴィスタ。ハンガリー人のアゴストン・ハラスティ伯爵が、1857年に設立しました。

当時は、まだこの地はメキシコの領土。カリフォルニア共和国を宣言して、「熊の旗」が掲げられた場所としても、ソノマは記憶にとどめられています。ブドウ栽培の開始は、ナパ・ヴァレーよりも早いくらいでした。20世紀になるとワイナリーも増えますが、そうこうしている間に禁酒法が発令。この期間に、ソノマのワイナリーは50軒以下に激減します。

そして、1976年の「パリ対決」で光が当たったのは、ナパばかり。実は、シャルドネ部門第一位に輝いた、シャトー・モンテレーナのブドウは、ソノマからも調達されていたのですが。ともあれ、今では、ナパを上回る、2万5千ヘクタール近い栽培面積を有する、カリフォルニアの大産地となりました。

2. ソノマと言えば、やっぱりカリピノ

ピノ・ノワールは、19世紀後半にはカリフォルニアに持ち込まれ、古くから、栽培が試みられてきました。それでも、禁酒法後のカリフォルニアのワイン界の重鎮だった、アンドレ・チェリチェフに、「神がカベルネ・ソーヴィニョンを造り、悪魔がピノ・ノワールを造った。」と言わせたように、ピノ・ノワールからワインを造るのは簡単ではありませんでした。

薄い果皮に、密集した果粒は病害に掛かりやすく、栽培には骨が折れます。そもそも冷涼な気候を好みますし、最適な収穫の窓もカベルネ・ソーヴィニョンに比べると狭いのです。さらには、凝縮感のあるワインを造る、適切な収量も、カベルネ・ソーヴィニョンよりも低いときます。

醸造に話を移しても、カベルネ・ソーヴィニョンの様な、強めの抽出を主体とした手法は上手く行きません。でも、弱ければ弱いで、薄い色合いのワインになってしまいます。

禁酒法廃止後、すぐに設立された歴史ある、お隣のナパ・ヴァレーのルイ・マルティーニは、1950年代にピノ・ノワールをリリースしますが、商業的な成功には至りませんでした。

1960年代末からは、ソノマで、ジョセフ・スワンやジョー・ロキオリ・ジュニアが品質の高いピノ・ノワールの栽培に向けて挑戦を続けます。

ブティックワイナリーが次々と設立されてピノ・ノワールに勢いが出てくるのは、1970年代末から80年代。キスラーやデイヴィッド・ハーシュなど、今日でも有名な生産者が続々と登場してきます。

合法にカリフォルニアに持ち込まれた苗木や、スーツケース・クローンと呼ばれる検疫をスルーして、長いことカリフォルニアに根付いた、いわゆるリテージ・クローンが行きわたっていきます。こうして、マルティーニ・クローン、スワン・クローン、カレラ・クローンなどが寄与しつつ、1980年代後半からは、ディジョン・クローンが導入されていきました。

2004年には、アカデミー賞まで受賞した、あの映画『サイドウェイ』。この映画が少なくともアメリカにおける、ピノ・ノワールの知名度を決定的に高める契機になったのは間違いありません。舞台となったのは、ソノマでは無く、セントラル・コーストのサンタ・バーバラ。

映画の主人公のポール・ジアマッティ演じるマイルスに、これでもかとピノ・ノワールの宣伝をさせます。「ピノ・ノワールは、育てるのが大変なブドウ。世界のほんの一握りの産地でしか育たず、我慢強い生産者だけが、ピノ・ノワールの素晴らしい資質を花開かせる。」と言わせたのです。

除梗しますか?全房ですか?

赤ワイン醸造をする場合、たいていは、除梗します。でも、ピノ・ノワールは、一部は全房発酵を活用する生産者が増えています。ハーシュ・ヴィンヤーズで、2~3割、リトライでは3~4割程度を全房発酵にするキュヴェも。

全房発酵は、温暖化が進む、ブルゴーニュでも活用が進んでいる発酵手法。上手く行けば、香りの複雑性や、爽やかさが期待できます。ですので、一定の割合で全房を取り入れるワイナリーが増えています。

温暖化によって、果梗の成熟度が上がり、梗のえぐみや青臭さが気にならなくなっていることも背景にあります。また、全房ですと、果汁が抽出しやすくなる一方で、発酵にも圧搾にも時間が掛かり、注意しないと酸化のリスクも高まります。

また、果梗に含まれるカリウムが酒石酸と結合して、析出。総酸度が下がってしまう難点も。

他方、果梗がアルコールを吸収して若干アルコール度数が下がる場合も有り、爽やかさに寄与するとも言われます。

全房のブドウをタンクの上部に置いた方が、マセラシオン・カルボニクの効き目が強いという生産者もいます。その一方、ピジャージュが大変で作業時間が、余分に掛かって仕方が無いとぼやく生産者もいます。

生産者はこうした全体像を踏まえて、自分の目指すスタイルに沿った選択をするのです。

3. ブドウ品種で斬る!押さえておこうソノマの有名産地

さて、それでは、いよいよ、ブドウ品種を軸として、ソノマの有名産地を見ていきましょう。

ピノ・ノワールとシャルドネ

ロシアン・リヴァー・ヴァレーAVAでは、痩せたゴールドリッジ土壌という砂質壌土が知られています。特に、グリーン・ヴァレーに、この土壌が集中しています。

冷涼な影響を強く受ける平地や穏やかな丘陵の地形。良く成熟して酸も維持されたピノ・ノワールが生まれます。果実感豊かで、タンニンもこなれています。

定評あるワイナリーも、ブルゴーニュ・スタイルの秀逸なピノ・ノワールやシャルドネを造る、キスラー・ヴィンヤーズデュモルを始めとして、林立しています。

そうした中で、ボルドーとも強いつながりを感じるのは、レイミー・ワイン・セラーズを開設したデヴィッド・レイミー。

カリフォルニア大学デイヴィス校で学んだあと、ボルドー右岸のポムロールでワイン造りに携わりました。カリフォルニアに戻ると、ボルドーで知己を得た、クリスチャン・ムエックスが、カリフォルニアに拓いたドミナス・エステートに協力。こうした、ボルドーのワイン造りの歴史もあり、シャルドネ、ピノ・ノワール以外にも、ナパのブドウを使ったカベルネ・ソーヴィニョンのワインも造っています。

カリフォルニアのカルトワインと言えば、残念ながら、ナパが中心。スクリーミング・イーグル、ハーラン・エステート、スケアクロウと伝説的な超高級ワインは、ナパ・カベというのが定番です。1976年の「パリ対決」で、ナパが圧倒的な存在感を世界に示したことが下地になっていることは間違いありません。

でも、この「パリ対決」の、白ワイン部門で優勝したシャトー・モンテレーナには実は、ロシアン・リヴァー・ヴァレーのバチガルピ・ヴィンヤードのシャルドネが半分近く使われていました。

昨今、ナパは少し暑くなりすぎているとの声もあり、ソノマ、特にロシアン・リヴァー・ヴァレーがシャルドネの重要な産地となってきています。ナパの生産者が、ソノマに畑を所有することや、ブドウを調達する場合もあります。

今日のワイン消費者の嗜好は、パワフルなワインから繊細さへ。豊満な果実と強い樽香よりも、デリケートで複雑なワインへと変わってきています。ソノマの一流ワイナリーも招いて「シン・パリ対決」を開催したら、シャルドネ部門ではソノマがきっと首位を争う筈です。

ところで、ロシアン・リヴァー・ヴァレーの、うんちく話しを一つ。スパークリングワインの、コーベル。伝統製法で造られますが、シャンパーニュという名称を使う事が許されています。19世紀からカリフォルニアではスパークリングワインが造られていて、歴史的にシャンパーニュという名称で販売されていました。2005年のアメリカとEUの交渉で、コーベルは、「カリフォルニア・シャンパーニュ」という名称を使うので有れば、合法ということになりました。

新AVAウエスト・ソノマ・コースト

昨年2022年に、ウエスト・ソノマ・ コーストが第19番目のAVAに認められたことが大きく報じられました。太平洋から10キロ程度の海岸沿いの産地。太平洋に近くて標高も高い。25社ほどで、グループを作って、申請しました。

この産地も含んでいた、2,000ヘクタールも有る広大なソノマ・コーストAVA。我々の産地は、ちょっと違うんだ!と言いたかったわけです。南部は、こちらも最近AVAに認定された、ペタルマ・ギャップAVAに接する冷涼な産地です。

海からの冷涼な影響と、霧のお蔭で、きりっとした酸をもった、ピノ・ノワールとシャルドネの最高の産地になっています。

ハーシュ・ヴィンヤーズは、デヴィット・ハーシュが1978年に設立。1990年代初頭に、AXR-Ⅰという台木を導入しましたが、90年代半ばには、タイプbと言われるフィロキセラに襲われました。でも、一部の被害の少ない区画は、改植する事なく、フィロキセラとの共存を図りながら、素晴らしいワインを生み出しています。

一般的に、こうした病害の話を生産者はしたくないもの。でも、醸造責任者になった愛娘ジャスミン・ハーシュは、むしろ積極的な語り口で、こうした説明をしながら、ピノ・ノワールの栽培には完璧を求めるものでは無いという父の思想を受け継いで、ワイン造りに励んでいます。

2019年にカリフォルニア州の殿堂入り(California Hall of Fame)を果たした、ヘレン・ターリーのマーカッシン・ヴィンヤードは、ロバートパーカーの媒体『ワイン・アドヴォケイト』から、ピノ・ノワールとシャルドネのワインで、満点を10回にわたり獲得。限られた生産量で、殆どのワインは、メーリング・リストで割り当てが決まっていて、市場に出回りません。

テッド・レモンのリトライでは、ビオディナミを取り入れています。ディジョンで、醸造を学び、ブルゴーニュのムルソーでも1980年代にワイン造りに携わり、カルフォルニアに凱旋。新樽使用率は低めで、エレガント。抑制されたワインを造り、濃厚でパワー中心だったワインの時代が後から、彼に追いついたと言えます。

チョークヒルAVA

内陸地には火山性の土壌が多く見られますが、白い火山灰土壌を有するチョークヒルは、シャルドネの有名産地。ロシアン・リヴァー・ヴァレーの北東部を占めます。土壌が貧しく、水はけが良い土地です。ソノマの沿岸地区に比べると、パワーの有る、カリフォルニアに伝統的なスタイルを見受けます。カベルネ・ソーヴィニョンやソーヴィニョン・ブランも栽培されています。

ロス・カーネロスAVAでも、ピノ・ノワールとシャルドネが主要品種。サンパブロ湾からの冷風で、ナパよりも冷涼。ロシアン・リヴァー・ヴァレーの霧に代わって、ここでは、風が気候条件を左右します。ロシアン・リヴァー・ヴァレーよりも骨格がしっかりした細身のワイン。スパークリングワイン産地として有名。シャンパーニュで有名なテタンジェが建設したドメーヌ・カーネロスが壮麗なシャトーを構えています。

ジンファンデル

ドライ・クリーク・ヴァレーAVAは、一二を争うジンファンデルの高級産地。全米で、1400軒程度のワイナリーがジンファンデルを生産していますが、その8割がカルフォルニアに所在。栽培面積の9割以上が、ソノマです。そして、その中心地がドライ・クリーク・ヴァレーと言って良いでしょう。

ドライ・クリーク・ヴァレー

ジンファンデルが最も知られていますが、カベルネ・ソーヴィニョンやピノ・ノワールも栽培されています。内陸なので、霧の到着は遅くて晴れるのも早い産地です。

ロシアン・リヴァー・ヴァレーに接している南部が涼しく、北部が暖かいので、南部にピノ・ノワール、北部にジンファンデルと適地を考慮した栽培地選びが行われました。

ジンファンデルは、1960年代後半からイタリア南部・プーリア州のプリミティーヴォとの同一品種議論がなされ、カリフォルニア大学デイヴィス校のキャロル・メレディス博士がDNA解析で同一であると決着を付けました。未だ様々な異論はありつつも、その起源は、クロアチアの黒ブドウ品種のトリビドラグということで整理されています。生育期間は長く、アルコールはかなり上がり15%を超えることは普通です。

一つの房の中に過熟の果粒と未熟なものが混在して、フレッシュな赤系果実や、とても良く熟した黒系や、さらにはレーズンの風味が溶け込んだワイン・スタイルになる事でも知られています。

そして、中には、樹齢100年超えも含む、貴重な古木の存在。典型的には、株仕立てで栽培されています。19世紀末から、イタリア系の移民がフィロキセラ耐性を持ったルペストリス系のセント・ジョージの台木を使って栽培してきました。リッジ・ヴィンヤーズの、凝縮感溢れる、古木のジンファンデルのワインが良いお手本。お手頃価格で楽しめます。

このリッジ・ヴィンヤーズは、カリフォルニアでも屈指のワイナリー。ジンファンデルは1960年代から造り続けています。ドライ・クリーク・ヴァレー中央部にある丘陵地の畑や、そこから少し東に入ったアレキサンダー・ヴァレーAVAでも自社所有のジンファンデルを栽培。ドライ・クリーク・ヴァレーを中心とした、ジンファンデルの一大産地が形成されています。

忘れてはいけないのが、ホワイト・ジンファンデル。1970年代にカリフォルニアで大流行となりました。残糖が有る甘いロゼワインのスタイルで人気を博しました。飲みやすく、赤い新鮮な果実に、キャンディやスイカの様な特徴的な香りがします。

ドライ・クリーク・ヴァレーの白ワインでは、樽発酵、樽熟成の厚みを持った、ソーヴィニョン・ブランのフュメ・ブランのスタイルが見受けられます。フュメ・ブランは、1960年代にロバート・モンダヴィが、当時人気が無かったソーヴィニョン・ブランのワイン造りを工夫。巧みなマーケティングで成功して、カリフォルニアに広がったスタイルです。

カベルネ・ソーヴィニョン

アレキサンダー・ヴァレーAVAは、カベルネ・ソーヴィニョンでは、ナパに匹敵する高級産地。ソノマ最北部で、西にドライ・クリーク・ヴァレーと向かい合っています。

東側にはマヤカマス山脈。南西斜面の標高が高い畑で栽培されるカベルネ・ソーヴィニョンは、長い日照に恵まれます。午後の日差しを力強く受けて、夜には冷涼な風を受けて成熟度が高く、酸にも恵まれたブドウが実ります。ナパと比較すると、抑制された成熟感です。ジンファンデルからも秀逸なワインが生産されています。

中でも、ナパ・ヴァレーにも畑を有する、シルヴァー・オークは非常に有名です。ナパと比べると少しだけお手頃。ステーキと併せて、是非試しておきたい1本です。

シルヴァー・オーク ワイナリー

また、アパチャー・セラーズのジェシー・カッツは、今、話題の生産者の一人。コンサルティング・ワインメーカーとしても活躍しています。20代前半でスクリーミング・イーグルのワイン造りチームで活躍。シンガーソングライターのジャスティン・ティンバーレイクにワイン造りを依頼されたこともあります。

4. ソノマのまとめ

今回は、多様性に富むカリフォルニアの産地、ソノマを、ブドウの品種を軸にしながら勉強しました。ナパと比べると、知名度はいまだに低いものの、AVAや生産者を深堀してみると愛着が深まります。

アカデミー・デュ・ヴァンでは、ワイン総合コースのStep-IIほか多数の講座で、カリフォルニア・ワインを取り上げています。一人では、なかなか手が出ないカルトワインの講座も折に触れて開催されますので、奮ってご参加ください。

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