「テーブルワイン」とはどういう意味?

テーブルワイン

日本ではテーブルワインの定義はありませんが、ワインの本場ヨーロッパでは上級ワインと、日常消費用のテーブルワインを明確に分けています。

ワインを学んでいく方は本場ヨーロッパのワインを飲み、味わいや香りを知ることも大切になってきますが、その際には少なくとも上級ワインなのかテーブルワインなのかは知ってから味わうようにしてください。

テーブルワインの定義についてしっかりと学び、本場ヨーロッパのワインを選びに役立てていきましょう。


【目次】

テーブルワインの意味

各国のテーブルワイン

日本のワインにはテーブルワインの明確な定義がない



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では、上の目次に沿ってテーブルワインを説明します。

テーブルワインの意味

テーブルワイン

テーブルワインと一口に言っても、言葉の定義としては大きく2つあります。

<「テーブルワイン」の定義>

  1. 食事中に飲む手頃な価格のワインのこと
  2. 産地表示のないワインのこと

1つ目の食事中に飲むワイン」とは、甘味が強く濃厚なアペリティフ(食前酒)デザートワイン(食後酒)に対して、食事中に飲むものをテーブルワインと呼んでいるということです。

2つ目の産地表示のないワイン」とは、産地表示のできないワインをテーブルワインと呼んでいるということ。

ワインを造る際には複数の産地のワインをブレンドすることもありますが、各国のワイン法でブレンド割合などによって産地表示をして良いかどうかといった厳しい決まりがあります。

各国のワイン法で決められているのは産地表示の基準だけではありません。

ブドウ品種やアルコール度数、栽培法、製造法など様々な基準をもとに等級が決められており、EUのA.O.P.法(原産地名称保護法)では3つの等級があります。

上位にA.O.P.(原産地呼称保護ワイン)、中位にI.G.P.(物理的表示保護ワイン)、下位にV.S.I.G.(地理的表示のないワイン)となっています。

EUのA.O.P.法(原産地名称保護法)におけるワインの等級

EUのA.O.P.法(原産地名称保護法)におけるワインの等級

下位のV.S.I.G.に当たるものがラベルに産地が表示されていないワイン、つまりテーブルワインです。

上に行くほど価格も高くなりますので、他のものと比較するとリーズナブルな価格帯で手に入れることができるという特徴があります。

テーブルワインには、こうした2つの定義がありますが、いずれにしても手頃な価格で購入できる日常的に飲むワインのことと考えておくと良いでしょう。


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各国のテーブルワイン

ほとんどの国ではワインに格付けがされており、先ほどのEUの等級のように上から順に最上級ワイン、上級ワインと並んでいきますが、その下部に位置しているのが日常的に飲まれるテーブルワインです。

国ごと(ワイン法ごと)に等級の呼称が変わるため、テーブルワインに位置する等級の名前も異なります。

【テーブルワインに位置する等級の名前】
国名 呼称
フランス ヴァン・ド・ターブル(Vins de Table)
イタリア ヴィーノ・ダ・ターヴォラ(Vino da Tavola)
ドイツ ドイチャー・ターフェルヴァイン(Dertscher Tafelwein)
スペイン ヴィーノ・デ・メサ(Vino de Mesa)
ポルトガル ヴィーニョ・デ・メザ(Vinho de Mesa)

フランス

フランスのテーブルワインは、ヴァン・ド・ターブル(Vins de Table)です。

ヴァン・ド・ターブルは、EU内において生産国や生産地の異なるワインをアッサンブラージュ(ブレンド)して造られたワインのことです。

フランスのワイン総生産量の約40%~50%はヴァン・ド・ターブルが占めています。

イタリア

イタリアはヴィーノ・ダ・ターヴォラ(Vino da Tavola)がテーブルワインに当たる呼称です。

頭文字をとってVdTと略されることもあります。

他の国のテーブルワインと同様、産地などの混ざったワインがヴィーノ・ダ・ターヴォラと呼ばれますが、優良ワインも少なくありません。

最上級ランクのDOCG、上級のDOCに匹敵するワインであっても、それに申請していなければヴィーノ・ダ・ターヴォラとして扱われています。

なお、イタリアワインの90%近くがヴィーノ・ダ・ターヴォラです。

ドイツ

ドイツのテーブルワインは、ドイチャー・ターフェルヴァイン(Dertscher Tafelwein)です。

ドイツでは、ワイン総生産のうち、最上級ランクのQmPと上級のQbAが占める割合が約95%にも及びます。

そのため、ドイチャー・ターフェルヴァイン(Dertscher Tafelwein)に位置するのはそう多くはありません。

スペイン

スペインの格付けでテーブルワインに位置するのは、ヴィーノ・デ・メサ(Vino de Mesa)です。

複数の生産地のワインを混ぜ合わせたものの他、格付けされていない畑で生産されたものもヴィーノ・デ・メサ(Vino de Mesa)です。

なお、スペインワインの年間生産量の約75%を占めています。

ポルトガル

ポルトガルのテーブルワインに位置するのは、ヴィニョ・デ・メザ(Vinho de Mesa)です。

ポルトガルで生産されている約65%が、この日常消費用のワインとなっています。

日本のワインにはテーブルワインの明確な定義がない

世界でのテーブルワインに位置する等級の名前について見てきましたが、日本の場合はテーブルワインについて明確な決まりはありません。

日本のワイン造りは1870年代に始まり、1964年の東京オリンピックをきっかけとしてワインが認知されるようになり、第二次世界大戦の終戦前後にはワインの消費が広がりました。

しかし、その頃の日本ではまだ品質の高いワインを造れず、テーブルワインに当たるものが多く出回っていました。

現在では、日本にもワインのコンクールが開催されるようになったり、日本のワインが海外のコンクールで受賞したりするなど、品質の良いワインが造られています。

しかし、依然とテーブルワインの定義はなく、同様に定義のないデイリーワインとほとんど同じ意味合いで使われています。

クセがなく、低価格で毎日飲むのにふさわしいものテーブルワインと呼んでいます。


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まとめ

テーブルワインは、手頃な価格で購入できる日常的に飲むワインのことです。

国によって、テーブルワインの呼称が異なることがお分かりいただけたでしょう。

最上級・上級のワインを楽しむのも良いですが、たまには各国のテーブルワインを楽しんでみても良いかもしれませんね。

なお、ハウスワインやグラスワインとの違いについては「ハウスワインでお店を知る!テーブルワインやグラスワインとは違う?」をご参照ください。

ハウスワインでお店を知る!テーブルワインやグラスワインとは違う?

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