大人であれば、今やボジョレー・ヌーヴォーという名前を聞いたことがない方はいないでしょう。
毎年「ボジョレー解禁」とスーパーでもコンビニでも目にしますよね。
でもこの解禁日がどうやって決まっているのか知っていますか?
この記事では今年の解禁日はもちろんのこと、数年先まで分かるようにしておきます。
また、「そもそもボジョレー・ヌーヴォーについて知りたい」、「ボジョレー・ヌーヴォーと言えば赤のイメージだけど、白はないの?」と思っている方のために、基礎的な知識についてもご紹介します。
【目次】
では、上の目次に沿ってボジョレー・ヌーヴォーを説明します。
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日はいつ?
ボジョレー・ヌーヴォーは販売し始めることができる日にちが決まっています。
それがいわゆる解禁日です。
毎年11月の第3木曜日が解禁日です。
1つ気をつけておきたいのが、3週目の木曜日ではなく、3回目の木曜日ということです。
これを間違えると1週間ズレてしまうこともありますのでご注意ください。
気になる2020年の解禁日は11月19日です。
この11月19日の0時を回ると販売可能となります。
来年以降のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日についてもご紹介しておきましょう。
<ボジョレーヌーヴォーの解禁日>
- 2020年の解禁日 :11月19日
- 2021年の解禁日 :11月18日
- 2022年の解禁日 :11月17日
- 2023年の解禁日 :11月16日
- 2024年の解禁日 :11月21日
- 2025年の解禁日 :11月20日
11月の第3木曜日になった理由とは?
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、1984年までは11月15日と決められていました。
どうして第3木曜日に変更になったのでしょうか。
それは曜日と関係があります。
というのも、11月15日というように日にちを指定してしまうと、その日が土日になることもありますよね。
11月15日が土日にあたるとワイン運搬業者がお休みになってしまうため、解禁日にボジョレー・ヌーヴォーが楽しめなくなってしまうのです。
そこで、11月15日ではなく、11月の第3木曜日へ変更されたのです。
日本では本場のフランスよりも早く解禁される
どの国でもボジョレー・ヌーヴォーの解禁は11月の第3木曜日0時で統一されています。
ただ、時差がありますよね。
日本は日付変更線の関係から、フランスやアメリカよりも早く0時を迎えます。
つまり、世界に先駆けてボジョレー・ヌーヴォーを味わえるというわけです。
本場のフランスよりも8時間、アメリカよりも13時間ほど早く口にすることができます。
解禁日があるという要素や、他国に先行できるという要素があるからか、日本ではボジョレー・ヌーヴォー解禁日は一種のお祭りのようになっています。
日本での知名度は高く、人によってはワインの種類として名前を言えるのが、ボジョレー・ヌーヴォーだけということも少なくないですね。
そもそもボジョレー・ヌーヴォーってなに?
ボジョレーとはフランスのブルゴーニュ地方ボジョレー地区のことで、ヌーヴォーというのは新酒のことです。
つまり、ボジョレー・ヌーヴォーというのはボジョレー地区で造られた新酒のことを指します。
収穫してから40~50日のガメ種(黒ブドウの品種の1つ)を使って造られたもので、軽くフルーティな若飲みタイプのワインとなります。
その年に収穫されたブドウの品質が良いか悪いか判断する際の指標としても、ボジョレー・ヌーヴォーは大きな役割を担っているとも言えます。
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ボジョレー・ヌーヴォーには白はないの?
ボジョレー・ヌーヴォーを探して「白ワインはないの?」と疑問に感じた方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、ボジョレー地区のヌーヴォーは赤ワインかロゼワインのみです。
ただ、ボジョレー地区の隣にあるマコネ地区では白のヌーヴォーが造られています。
名前はマコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー。
シャルドネ種(白ブドウの品種の1つ)から造られた新酒です。
白ワインの新酒が飲みたいという場合にはこちらを試してください。
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォ-ってなに?
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォ-というのは、ボジョレー地区内の指定されたヴィラージュ(村)で造られた新酒のことを指します。
地域と生産量を限定することで、クオリティの高いワインとなっています。
ボジョレー・ヌーヴォーよりもしっかりとした骨格を持ち、深みのある味わいが特徴的です。
こちらもボジョレー・ヌーヴォーの解禁日に合わせて販売を開始します。
ボジョレー・ヌーヴォーのおいしい飲み方
ボジョレー・ヌーヴォーは少し冷やすと、よりおいしく飲むことができるでしょう。
「赤ワインは常温がいいのでは……?」と思った方もいるかもしれません。
赤ワインが比較的高い温度で楽しむとよいというのには、タンニン(渋味成分)が関係しています。
冷やしてしまうと、タンニンが際立ってしまうのです。
赤ワインはタンニンが含まれていることが多いため、少し高めの温度で飲むのが赤ワインを楽しむポイントとなっています。
しかし、ボジョレー・ヌーヴォーの場合は含まれるタンニンが少ないという特徴があります。
ですので、冷やしても渋味が強調されにくいというわけです。
少し冷やして、新酒ならではのフレッシュさを味わってみてください。10~12℃が適温となります。
関連:「ワインのおいしい飲み方!サービス温度とワインの味わいの関係性とは」
どんな食事に合う?
ワインと食事の組み合わせとしては、重さを合わせることがポイントです。
重めのワインには重めの料理を、軽めのワインには軽めの料理がマッチします。
ボジョレー・ヌーヴォーは軽いワインですので、食事もそれと同様に軽めのものに合わせるのがおすすめです。
サラダやクラッカー、脂の少ない肉、さっぱりとしたチーズなどと合わせて召し上がってみてください。
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まとめ
以上、ボジョレー・ヌーヴォーについてご紹介しました。
11月の3回目の木曜日が解禁日なのでしたね。
日付変更線の関係上、日本は本場のフランスよりも先にボジョレー・ヌーヴォーを楽しめるということも分かりましたね。
せっかく日本にいるわけですから、ボジョレー・ヌーヴォー解禁日を楽しんでいきましょう。