ワイン通なら知りたい!アッサンブラージュ(Assemblage)とは?

アッサンブラージュとは?

アッサンブラージュとは、ブレンドを意味するフランス語で、日本語にすると混ぜ合わせるといった意味があります。

ワイン業界で言うアッサンブラージュは、ワインの原酒を混ぜ合わせるという伝統的なワイン造りの技法のことです。

職人の高度な技術と知識を駆使して混ぜ合わせることで、生産者ごとに個性のあるワインを造られています。


【目次】

アッサンブラージュ(Assemblage)とは

どうしてワインの原酒を混ぜ合わせるの?2つの理由とは

アッサンブラージュの進め方

ワインにはアッサンブラージュしていない単一(ヴァラエタル)ワインもある


では、この目次に沿ってアッサンブラージュを説明します。

アッサンブラージュ(Assemblage)とは

アッサンブラージュとは

冒頭でお伝えした通り、アッサンブラージュとは、ワインの原酒を混ぜ合わせるというワイン造りに使われる伝統的な技法の1つのことです。

アッサンブラージュという言葉には「混ぜ合わせ、組み立て、組み合わせ、調合」といった意味があり、立体的な美術作品の制作技法としても使われます。

ワイン造りの技法としてのアッサンブラージュでは、複数のワイン原酒を調合し、立体的で芸術的な味わいを生み出しますから、「組み合わせて芸術的なものをつくる」という点で共通しているものがありますね。

アッサンブラージュで使うキュヴェ(Cuvée)とは

アッサンブラージュで使うキュヴェとは

アッサンブラージュで使うキュヴェとは

アッサンブラージュの説明で欠かせないのが「キュヴェ」。

この言葉には、収穫したブドウの搾汁のこと、発酵槽に入っているワインのこと、樽に詰めたワインのこと、瓶詰めをしたワインのことなど様々な意味がありますので、どういった文脈で使われているかにも注意が必要です。

ただ、アッサンブラージュの話をしている際にキュヴェと見聞きしたら基本的には混ぜ合わせるワインのことを思い浮かべると良いでしょう。

どうしてワインの原酒を混ぜ合わせるの?2つの理由とは

理由1:個性のあるワインを造るため

アッサンブラージュは、言葉で言うのは簡単ですが、混ぜ合わせてみるとなると非常に難しいものです。

まず、どのブドウ品種を使うのが良いのかを選ぶ必要があり、次に配合するワインの比率を考えなくてはなりません。

そのため、生産者によって造られるワインには大きな違いが生まれます。

さらに言うと、年によって収穫されたブドウの味わいが変わってきますので、同じ生産者であっても毎年全く同じものを造ることはできません。

理由2:味わいを調節するため

ブドウ品種によって味わいの特徴があります。

例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンは渋味が強く、メルローは豊かな果実味が特徴的です。

それぞれの特徴を組み合わせ、複雑な味わいや香りを生み出したり、味わいのバランスを取ったりすることもアッサンブラージュの目的の1つです。

また、天候に恵まれず、収穫量や品質に満足のいかないブドウであっても、別の産地で栽培された同じ品種のブドウを混ぜたり、ブドウ品種の割合を変えたりすることによって、ワインの味わいを調節して例年と遜色ないものにすることができます。

アッサンブラージュをしたワインには複雑な香りと味わいが生まれ、飲む方の楽しみを広げてくれます。

この個性こそがワインの魅力ですが、複雑な個性が、ワインは難しいと考えられる原因ともなっています。

アッサンブラージュの進め方

アッサンブラージュの進め方

<アッサンブラージュの進め方>

アッサンブラージュの進め方

アッサンブラージュの進め方

  1. 工程1:ワインの完成形を計画する
    どのような味わい・香り・見た目にするのか考え、完成形を計画します。
  2. 工程2:キュヴェの個性を把握する
    多くのキュヴェの中からアッサンブラージュするものを選ぶ際には、それぞれのキュヴェにどういった個性があるのかを知っておく必要があります。
  3. 工程3:アッサンブラージュに使うキュヴェを選ぶ
    想定したワインを実現させるために、ベースとなるキュヴェや、そこに加えるキュヴェを選びます。
  4. 工程4:比率を変えるなど試行錯誤する
    選んだキュヴェをアッサンブラージュ(ブレンド)してテイスティングします。
    この際には入れる比率を変えたり、ときには工程3に立ち戻ったりしながら、試行錯誤を繰り返します。

アッサンブラージュが単純な足し算ではないことはお分かりいただけましたね。

アッサンブラージュに使うキュヴェの種類、入れる分量が少し変わるだけでも、ワインの味わい・香り・見た目が変わってきます。

1つのキュヴェの特徴だけが残ってしまったり、特徴を消し合ってしまったりすることもあり、思い通りのワインは簡単には造れません。

試行錯誤し、追求していくことによって、ようやく完成形に達するのです。

生産者が並々ならぬ想いで造り上げたワインですから、その想いをくみ取るように実感したいところですが、ワイン初心者にとってアッサンブラージュしたワインの複雑な風味を理解するのは難易度が高いです。

そこで、ワイン初心者の場合はアッサンブラージュしておらず単一のブドウ品種で造られたワインで、品種ごとの特徴をつかむことをおすすめします。

ワインにはアッサンブラージュしていない単一(ヴァラエタル)ワインもある

先にお伝えしたように、複数のブドウ品種を混ぜ合わせて造られたワインもありますが、1つのブドウ品種だけを使った単一ワインもあります。

ワインのエチケット(ラベル)を見て、ブドウ品種が書かれていないものはアッサンブラージュしたワインで、書かれているものは単一ワインです。

ワインのエチケット(ラベル)について詳しくは「ワインのラベルをエチケットという理由とは」をご覧ください。

ワインのラベルをエチケットと呼ぶ理由とは?エチケットはどう見るの?

単一ワインを味わうなら新世界のワイン

世界中にワインの産地はありますが、その中でも古くからワインを造っているフランスやイタリア、スペイン、ドイツなどは旧世界、比較的に最近ワインを造り始めたアメリカやチリ、オーストラリア、ニュージーランド、日本などは新世界と、ワイン業界では区別して呼んでいます。

旧世界ではアッサンブラージュしたワインが主流で、新世界では単一ワインが主流となっています。

ブドウ品種ごとにワインの特徴を知りたいのであれば、新世界のワインを試してみましょう。

アッサンブラージュをしたワインを高いレベルで味わいたいのであれば、まず単一ワインでブドウ品種ごとに特徴を把握していきましょう。

ブドウ品種に関して詳しくは「赤ワインに使われるブドウの品種には何がある?」、「白ワインに使われるブドウの品種には何がある?」をご参照ください。

ブドウ品種ごとの特徴が把握できたらアッサンブラージュをしたワインを飲んでみて、それぞれの特徴がどう変化しているのか、その複雑な味わいや香りを肌で感じてみることをおすすめします。

アカデミー・デュ・ヴァンでは、ワイン初心者から資格取得者まで、様々なレベルの方にお楽しみいただける講座を多数ご用意しております。少しでもご興味がありましたら、まずはお気軽に無料体験や説明会にご参加ください。

まとめ

ワインの楽しみ方は人それぞれです。

ブドウ品種ごとの特徴は分からなくても、アッサンブラージュをしたワインを楽しむことはできますので、最初にアッサンブラージュをしたワインを楽しむのも良いでしょう。

ただ、その際は同じワインでも原料が違っているということだけは念頭に置いてください。

そうすることで、ワインを飲む歴が長くなってきたときにワインの違いが分かり、ワインの楽しみ方が広がってくるのではないでしょうか。

アッサンブラージュとは?

豊かな人生を、ワインとともに

(ワインスクール無料体験のご案内)

世界的に高名なワイン評論家スティーヴン・スパリュアはパリで1972年にワインスクールを立ち上げました。そのスタイルを受け継ぎ、1987年、日本初のワインスクールとしてアカデミー・デュ・ヴァンが開校しました。

シーズンごとに開講されるワインの講座数は150以上。初心者からプロフェッショナルまで、ワインや酒、食文化の好奇心を満たす多彩な講座をご用意しています。

ワインスクール
アカデミー・デュ・ヴァン