果実味豊かで、力強くてクリーンな味わい。初心者でも親しみやすいワイン。その一方、プロのワイン専門家もうならせる、長期熟成が見込めるワインも。そうです!今回は、オーストラリア。栽培と醸造の高い技術に裏付けられたワイン造りと、市場ニーズに寄り添うワイン産地です。
金額ベースで約6割のワインが輸出され、世界的に高く評価されています。しかし、本格的に今日の名声を獲得したのは、比較的近年になってから。今回は、オーストラリアの主要産地を眺めながら、どのようにオーストラリアのワイン産業が発展して来たのかを見ていきましょう。
【目次】
1. 有名産地めぐりでオーストラリアワインを徹底解説
● 南オーストラリア州
● ヴィクトリア州
● 注目のタスマニア
● 西オーストラリア州
● ニュー・サウス・ウェールズ州
● クイーンズランド州
1. 有名産地めぐりでオーストラリアワインを徹底解説
オーストラリアでは、バロッサや、マクラーレン・ヴェール、スワン・ヴァレーなど暖かくて肥沃な産地が伝統的な産地として古くから開拓されてきました。酒精強化ワイン用のブドウ栽培には環境がうまく合っていたのです。テーブルワインが主流になってくると、次第に産地が拡大。クナワラや、ヤラ・ヴァレー、マーガレット・リヴァーなどへと広がって行きました。地理的呼称(GI)は1994年に導入され、広域からゾーン、リージョン、サブ・リージョンと区分されています。
アメリン&ウィンクラーの気候区分では、リージョンIのタスマニア、リージョンIIのヤラ・ヴァレー、リージョンIIIのクレア・ヴァレー、リージョンIVのマクラーレン・ヴェール、リージョンVのリヴァーランドと幅広い気候帯に分布しています。
ブドウ品種の王様は、シラーズ。断トツで、全栽培面積の3割弱を占めます。そして黒ブドウは、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ピノ・ノワールと続きます。白ブドウでは、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブランと順当に国際品種の上位の顔ぶれが揃います。今でこそ、当たり前の様に、メジャー品種が顔を揃えていますが、こうした品種が大きく増えたのは、90年代半ばからです。
南オーストラリア州
オーストラリア全体の51パーセントの生産を誇る、南オーストラリア州。先ずは、ここから主要産地をチェックしましょう。温暖な産地が多いのですが、海に近い、若しくは標高が高い産地では冷涼な気象の影響を受けます。なお、オーストラリアでは、ワインの生産量の主要統計は、ブドウの破砕量で示します。他の国では、ブドウ収穫量や、ワインの販売量を使用する事が多いようです。
さて、オーストラリアと言えば、シラーズ。シラーズと言えばバロッサですよね。
バロッサでは、3つの地区の名前を憶えておきましょう。平坦で温暖なバロッサ・ヴァレー(リージョン)、その東に所在する標高の高いイーデン・ヴァレー(リージョン)。そして、そのイーデン・ヴァレー南部に位置して更に冷涼な、サブ・リージョンのハイ・イーデン。ロフティ山の一角で、標高が高くなるに連れて気温が下がります。この3つの地区では、収穫の開始時期が、夫々1か月ほど異なります。
バロッサ・ヴァレーは、生産の過半を占める、シラーズの聖地。
19世紀前半に遡る歴史を持ち、ヨーロッパのシレジア地域から多くの移民が入植しました。イーデン・ヴァレーの単一畑から造られるシラーズの高級ワイン、ヒル・オブ・グレース。今では6代目が当主となっていますが、初代ヨハン・クリスチャン・ヘンチキは、シレジアからの移民です。
フィロキセラの心配がなかった為、100年を超えるシラーズなどの古木が自根で栽培されています。1843年のラングメール・ワイナリーのシラーズの古木が、世界最古ではないかと言われています。
35年以上の樹齢を持つブドウ樹を古木として、「古木憲章」を定めて、最高125年以上の樹齢のアンセスター・ヴァイン(祖先のブドウ樹)まで4段階に階級付けして、知名度を増しました。しかし、バロッサ以外にも、クレア・ヴァレー、イーデン・ヴァレー、マクラーレン・ヴェール等にも100年を超える樹齢の古木はあります。
近年は、バロッサ・グラウンズというプロジェクトも行われています。地質学者や醸造家や政府も入った産学連携。土壌や、標高、微気候の違いがシラーズのワインにどのような影響が出るかをデータ収集して分析して来ました。一歩進んで、バロッサ・ヴァレーの中で、更にサブ・リージョンを認知させたいと考える生産者たちもいますが、まだ時間が掛かりそうです。
オーストラリアでは、シラーズを使った赤い泡、スパークリング・シラーズが名物。1881年にヴィクトリアン・シャンパーニュ・カンパニーがスパークリング・バーガンディー(ブルゴーニュ)と銘打って開発したのが起源。今では、バロッサ・ヴァレーの他、マクラーレン・ヴェールやヴィクトリア州でも幅広く生産されています。一般的にはフルーティでスパイスも効いた残糖を感じるのが多いスタイル。
バロッサ・ヴァレーでは、白ワインは少ないのですが、セミヨンはハンター・ヴァレー、マーガレット・リヴァーと並び称されます。樽を使ったボディのしっかりしたワインが伝統的。でも、近年は、早摘みでステンレスタンクを使った、爽やかなスタイルのヴァラエタルワインが増えてきました。
一方、イーデン・ヴァレーは、リースリングがスター品種。シャルドネと合わせて、全体の生産の半分ほどになります。ドイツやアルザスとは違い、ボーンドライ(極辛口)で、若い内から、特徴香のペトロールが出やすい傾向があります。とても高い酸と豊かな柑橘系の果実味がバランス良く、長期熟成も可能です。
クレア・ヴァレーは、イーデン・ヴァレーと併せて憶えておきたいリースリングの銘醸地。バロッサから内陸に入り、ロフティ山の北端部に所在しています。緯度は南緯34度で、内陸の暖かい大陸性の気候。標高が高く、昼夜の日較差が大きい為、果実が十分な熟度を得ながらも高い酸を保持することができます。
中には、500メートルの標高で栽培が行われている畑もあります。暖かい気候なので、黒ブドウ品種も活躍。シラーズとカベルネ・ソーヴィニョン合計で産地生産量の半分を占めます。
アデレード・ヒルズは、ソーヴィニョン・ブランの産地。この標高の高い丘陵地は、白ブドウの栽培に向いています。緯度は南緯35度とクレア・ヴァレーよりも高緯度。その上、標高も高く、海に近い為、平均気温で2℃ほど低く、冷涼産地に分類されます。ソーヴィニョン・ブランが最大品種。オーストラリアで、ベンチマークになるものです。白ワインが過半を占めています。黒ブドウでは、ピノ・ノワールに加えて、繊細な、クール・クライメイト・シラーズも知られています。
クナワラは南オーストラリア州のライムストーン・コーストのゾーンに属しています。テラロッサ、つまり酸化鉄を含む赤い土壌で有名です。この表層土の下には、石灰岩質の下層土が横たわっていて、水はけが良く、ブドウ樹に水分ストレスを与えます。
でも、クナワラの産地全てが、テラロッサというわけではなく、狭く南北に細長い中心部のみがこの貴重なテラロッサの土壌。他の土壌は保水性が高いので、樹勢は強くなると言われています。
南緯37度と南オーストラリア州の有名産地の中では最も高緯度。また、海からの影響も受けて、比較的冷涼な気候。時に過熟気味なバロッサ・ヴァレーのワインよりも、きびきびとした味わいが、旧世界のワインを思い起こさせます。
カベルネ・ソーヴィニョンが生産の過半。クナワラ栽培醸造委員会が、ブドウ栽培のイノベーションに産学連携で取り組み、カベルネ・ソーヴィニョンの特性を掘り下げる研究も行われています。
ヴィクトリア州
大陸南東部のヴィクトリア州。全国の生産の17パーセントを占めて第3位です。沿岸部では、冷涼な気候から生まれるピノ・ノワールやシャルドネが中心。ブティック・ワイナリーも多く、メルボルンからワイン・ツーリズムに出かけられます。
19世紀半ばから後半に掛けて起きたゴールド・ラッシュで、世界から集まった移民たちで、賑わっていました。しかし、その後、金の採掘はピークを越え、ワイン需要も酒精強化へとシフトして、他の温暖な産地が恩恵を受けることになります。再び、勢いを取り戻すのは、80年代以降になります。
ヤラ・ヴァレーは、ヴィクトリア州のワイン産業の出発点。比較的冷涼な気候で、内陸部は大陸性の影響を受けます。ピノ・ノワールが最大品種で、次いでシャルドネ。この2品種で、生産の大半を占めます。スパークリング・ワインも有名で、モエ・エ・シャンドン社は、シャンドン・オーストラリアの本拠地をヤラ・ヴァレーに定めました。
この産地ではフィロキセラには要注意。新植のブドウ樹は台木を使って予防策を打ちます。産地は、通称、ローワー・ヤラとアッパー・ヤラに大きく2分割できます。ローワー・ヤラが北西で、低標高。南東で高標高のアッパー・ヤラよりも温暖です。そして、ローワー・ヤラよりも、アッパー・ヤラの方が土壌は肥沃です。温暖なローワー・ヤラでは、シラーズやカベルネ・ソーヴィニョンの栽培に適しています。
モーニントン・ペニンシュラは、海にせり出した細長い半島で海洋性気候です。ポート・フィリップ湾、バス海峡、ウェスタン・ポート湾と三方を海に囲まれていて、冷涼な影響を受けています。また、海風のお蔭で、霜のリスクは抑えられています。
ピノ・ノワールとシャルドネが生産の大半。産地の生産者は、国や研究機関と協力。オーストラリアで広く使われているピノ・ノワールのクローン、MV6に最適な台木を特定するプロジェクトを行っています。MV6は、1830年代にブルゴーニュから持ち込まれた、ハンター・ヴァレーのマウント・プレザントを発祥とするクローンです。
この産地では、小規模生産者が自分で栽培も醸造、瓶詰を一貫して行い、セラー・ドアを通して販売していきます。スパや煌びやかなホテルが立つ高級リゾートには、ブティック・ワイナリーが似合います。
生産者たちのコミュニティでの意見交換は活発で、ブドウ栽培者協会を設立して、測候所を建設。気象データを集積して薬剤の散布計画に役立てています。
セントラル・ヴィクトリア・ゾーンのアッパー・ゴールバーンは、グレート・ディヴァイディング山脈の麓に位置して、700メートルと高い標高にも畑があります。リースリング、ソーヴィニョン・ブランやゲヴュルツ・トラミネールといったアロマティック品種を使った白ワインに定評があります。
ヒースコートも、同じセントラル・ヴィクトリア・ゾーン。内陸の産地で、温和な気候。グレート・ディヴァイディング山脈の北側の160~380メートルの標高に立地。
冷涼な影響は標高から得ています。黒ブドウ品種が大半を占めていて、とりわけシラーズに定評があります。ご本家のローヌからも、有名生産者のミシェル・シャプティエが投資をして、セラー・ドアまで構えています。
ヴィクトリア州も内陸にだいぶ入ると、大陸性気候。キング・ヴァレーは、800メートルを越える標高で、冷涼な気候です。イタリア移民の影響が強く、白ブドウのグレラ(イタリアのスパークリング、プロセッコのブドウ品種)を使用した、スパークリング・ワイン、白ワインではピノ・グリ―ジョ、赤ワインではサンジョヴェーゼやネッビオーロと、まるで北イタリアに来たような産地です。
ヴィクトリア州の北の境界線。とても温暖なラザグレンは、今でも有名な酒精強化ワインのラザグレン・マスカットを造っている産地です。赤褐色の系統の、アロマティック品種、ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランを過熟。蒸留酒を添加して、発酵を途中で停止させます。残糖が残った18度程度のアルコール濃度を持った酒精強化ワイン。熟成期間の長さと残糖量によって、クラッシクやレアなどの等級が定められています。
注目のタスマニア
オーストラリアで、最も冷涼な産地タスマニア。2月が最も暑くなりますが、それでも最高気温が23℃にしかなりません。オーストラリアの生産全体の1パーセントに過ぎませんが、高品質なピノ・ノワールやシャルドネを産出します。温暖化の影響を踏まえれば、間違いなく、重要な注目産地。
1950年代にフランス人とイタリア人の開拓者が夫々島北部と南部に植栽したのが今へ繋がる現代のワイン造りの歴史のスタートです。オーストラリア本土とは、バス海峡で隔てられています。
公式な区分ではありませんが、7つサブ・リージョンに分かれています。有名なのは、北部は、テイマー・ヴァレーとパイパース・リヴァー。南は、ダーヴェント・ヴァレーとコール・リヴァー・ヴァレーそして、ヒューオン・ヴァレー。
北部は、ピノ・ノワールとシャルドネから、キレのある瓶内二次発酵のスパークリング・ワインが造られます。また、南部は、スティルワインの、ピノ・ノワールにシャルドネに加えて、カベルネ・ソーヴィニョンやシラーズも決して悪くありません。いやいや!悪くないどころか、オーストラリアで最も権威があると言われる賞、ジミー・ワトソン・トロフィーが、2011年にはグレッツァー・ディクソンのシラーズに、そして、2015年にはホーム・ヒルのピノ・ノワールに授与されました。
タスマニアには、オーストラリア本国から有名生産者が、冷涼産地のブドウを求めて進出してきています。
80年代末に、この冷涼産地、パイパース・リヴァーに魅入られたフランス・シャンパーニュの名門ルイ・ロデレール。タスマニアのヘームスケルクと提携します。ジャンツの社名で、瓶内二次発酵のスパークリング・ワインで高評価を得ます。その後、1998年にバロッサの、ヤルンバのオーナーである、ヒル・スミスが引き継ぎました。
アデレードを本拠地として、2人のマスター・オブ・ワインを擁する名門生産者、ショー・アンド・スミスもコール・リヴァー・ヴァレーの単一畑トルパドルを2011年に買収しています。ヘームスケルクも傘下に収める大手トレジャリー・ワイン・エステーツも、2013年に、テイマー・ヴァレーのホワイト・ヒルズ・ワイナリーを買収しています。
西オーストラリア州
オーストラリア南西部の西オーストラリア州は、オーストラリア全体の3パーセントの生産量ですが、高品質ワインの産地として、近年とみに光を放っています。
スワン・ヴァレーが長らくワイン生産の中心でした。州都パースから車で1時間も掛からない利便性。気温も高く、長らく酒精強化ワインを産出していました。
今日の高品質ワイン生産の中心地、マーガレット・リヴァーへは、南へ車で3~4時間。ボルドーに似た温和な海洋性気候です。ワイン産地として今日、繁栄しているのも、60年代に、ジョン・グラッドストーンズ博士がこの産地への注目を大いに集めたお蔭と言えます。
オーストラリアのワイン業界では、最も権威が高いとされているモーリス・オーシャ賞を受賞しています。過去の受賞者は、ペンフォールズのグランジの立役者、マックス・シューバート、オーストラリアで最も尊敬されているワイン評論家、ジェームス・ハリディ、そして70年代に、赤ワイン醸造に大きな進歩をもたらした、ポッター発酵槽の発明者のロン・ポッターなどの錚々たる受賞者たちです。
70年代に入ると、名門カレン・ワインズ、ルーウィン・エステートが設立されます。ルーウィン・エステートの設立には、カリフォルニアのモンダヴィが深く関与しました。
この産地は、カベルネ・ソーヴィニョン、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、セミヨンがバランス良く生産されています。カベルネ・ソーヴィニョンは、メルロなどと共に、ボルドー・ブレンドにするのが一般的。同様にセミヨンはソーヴィニョン・ブランとブレンドされることが多いです。果実味豊富で有りながら、ボルドーのワインを思い起こさせます。豊かなボディに骨格もしっかりしたワインになります。
この産地では、特徴的なクローン、シャルドネのジンジン・クローンと、カベルネ・ソーヴィニョンのホートン・クローンを取り上げないわけにはいきません。
ジンジン・クローンは、ジョン・グラッドストーンズ博士に先駆けて、この産地の秀逸さを見抜いていたカリフォルニア大学デイヴィス校のハロルド・オルモ教授が、この地にもたらしたとされています。ミルランダージュに掛かりやすくて低収量。できたワインは、しっかりとした骨格を持ち、充実の果実感です。
一方、カベルネ・ソーヴィニョンのホートン・クローンは、スワン・ヴァレーで選抜した高品質なブドウ樹の苗木をマーガレット・リヴァーに植樹。凝縮度の高いワインになります。
すぐ南東にあるのが、少し温度が低い、グレート・サザン。小規模生産者が多く、海岸沿いと内陸に産地が広がっています。マーガレット・リヴァーに比べて標高は高く、内陸に行くに従い、海洋性気候の影響が薄れ、標高が重要になってきます。面白いのは、この産地の5つのサブ・リージョンの内、内陸で隣り合う、マウント・バーカーとポロングラップ。暖かい産地で育つ晩熟品種のカベルネ・ソーヴィニョンと、冷涼気候で育つリースリングが産地の代表品種となっています。
ニュー・サウス・ウェールズ州
ヴィクトリア州の北部に広がる、ニュー・サウス・ウェールズ州。大都市シドニーをいただくオーストラリアワイン発祥の地です。今では、生産量は全国の17パーセントで、第2位。
一番の有名産地は、ハンター。最も歴史がある産地です。18世紀後半に入植した大英帝国は、19世紀初頭には、ハンター・ヴァレーでブドウ栽培を始めます。
夏場は30℃を越える、亜熱帯気候。年間900ミリ前後の雨が降り、収穫時には悩まされます。シドニーからは自動車で3時間程度。観光バスも頻繁に出ており、ワイン・ツーリズムで賑わっています。3つのサブ・リージョンがありますが、それよりもこの産地は、アッパー・ハンターとローワー・ハンターという区分けが根付いています。ワイナリーは、ローワー・ハンターに集中しています。
最大の生産量を持ち、また、この産地独特のスタイルを持つワインは、セミヨンです。辛口で、酸が高く、アルコール濃度は11%程度と低いのが典型的。早摘みで収穫します。マロラクティック発酵も新樽熟成もしませんが、瓶内熟成を通した変化は素晴らしいものに。トースト、ナッツ、蜂蜜の風味を持ちます。
クイーンズランド州
グラニット・ベルトは、オーストラリア北東部、クイーンズランド州の州都ブリスベンの南西に位置しています。ニュー・サウス・ウェールズ州の州境近くで、最低でも700メートル、中には1,000メートル越えの標高に畑があります。
亜熱帯気候の地域なのですが、標高のお蔭で、温和な大陸性の気候。小規模の家族経営のブティック・ワイナリーが中心です。
産地の名前通り、花崗岩を土壌に有しています。シラーズの他にカベルネ・ソーヴィニョン、シャルドネ等が栽培されています。また、土壌と気候の類似性もあって、北ローヌを産地として意識しているようです。