ワイン・エキスパートに合格したほどワイン愛好家なら、デートのお相手ももちろんワインが大好き。となれば、初デートでワイン・バーや、ワインに熱心なお店へ行くのが定石ですね。
前回、この講座では、オシャレなワイン・バーやフレンチ・レストランでの初デートで、これをやったら一発でお相手から嫌われたり、下手をするとお店から出禁を食らう「5大タブー」を紹介しました。今回は、その延長として、さらに4項目を追加で解説します。
文/葉山考太郎
【目次】
①タブーその1:支払いがカッコ悪い
②タブーその2:ワインを持ち込む
③タブーその3:下心は腐りません
④タブーその4:泥酔する
①タブーその1:支払いがカッコ悪い
初デートのお相手としで、「話が弾まない」「話題が乏しい」は、致命的です。「こんなデートだったら、隣に『鬼滅の刃』の嘴平伊之助のぬいぐるみを置いた方がましだわよ」と思われてしまいます。「話が弾まない」と同じぐらい初デートで致命的なのが「支払いがカッコ悪い」です。
お店のウェブ・サイトの「平日、18時までに入店すると10%ディスカウント」のクーポンを印刷して「これでお願いします」とギャルソンに見せたり、ポイントが20個たまったカードを提示して1,000円引きにしてもらったりは、絶対にあり得ません。「オレって、経済観念がしっかりしてるでしょ?」と威張って割引きしてもらうのは問題外。そんな男性は、「今日はお疲れさまでした。受付で交通費をもらって、お帰り下さい」の口です。
もっとダメなのは、初デートなのに、「じゃあ、割り勘でいいよね」です。さらにダメなのは、キチンと割り勘にした上で、「じゃあ、一人8,748円だけど、キミは8,740円でいいよ」と、8円ごときで「太っ腹」を演じることです。
初デートの最初にして最後の目的は「2回目以降のデートに繋げること」です。「1の位の金額を切り捨ててくれて、お金持ちね。カッコいい男性だわ」なんて誰も思いません。「美容室を予約して、ネイルサロンまで行って、時間とお金がかかっているのに、今日は割り勘なの?」と思うでしょうね。
コース料理でデザートが出てくると、そろそろ食事も終わり。食べ終わった女性はお化粧直しにトイレへ行くのが定石です。その隙を狙って、お支払いをササっと済ませましょう。もし、お相手が化粧室へ行かない場合は、自分がトイレへ行く振りをして、クレジットカードでスマートに支払いましょう。
超上級者は、分厚い財布をそのままお相手に渡して、「ちょっとトイレへ行ってくるから、これで支払いを済ませといて」と言ったりするとのこと。私には、そんなイタリアのプレイボーイみたいな真似はできませんが、こんな豪傑タイプが大好きな女性も少なくないそうです。2回目以降のデートならアリかもしれません。