寒い季節には温かいものを飲んで体を芯から温めたいですよね。
そんなときには温めたワイン――つまり、ホットワインがおすすめです。
自宅で簡単に作れるレシピもご紹介しながら、ホットワインの魅力をお伝えしますので、寒い冬はぜひホットワインで乗り切ってみてはいかがでしょうか。
スパイスを揃えるのが面倒という方向けにスパイスのセットが売られている
では、上の目次に沿ってホットワインを説明します。
ホットワインはただワインを温めただけではない
ホットワインは、ただワインを温めただけのものではありません。
ワインを温める際にスパイスとフルーツを混ぜます。
そうして、寒い日に体を芯から温めてくれるホットワインができるのです。
ヨーロッパの国々では定番のメニューとなっています。
ただし、ホットワインという呼び名は和製英語のため、海外でホットワインを飲みたいときには呼び方に注意しましょう。
英語圏の場合は「モルドワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」、ドイツやオーストリアは「グリューワイン」、オランダでは「ビショップヴァイン」、ブルガリアなら「グレヤーノ・ヴィーノ」、ブラジルは「ヴィーニョ・ケンテ」と呼びます。
海外旅行の際にはこうした呼び名を覚えておくとよいかもしれません。
また、日本でホットワインが飲めるお店は限られています。
簡単に作れますから自宅で作ってみてはいかがでしょうか。
作り方に関しては後ほどご紹介します。
ホットワインの4つのメリット
ホットワインのメリットとして以下の4点があげられます。
<ホットワインのメリット>
では、順に説明します。
メリット1:風邪予防になる
ブドウやお米が原料のお酒は体を温めると知られています。
ワインにはそもそも体を温める効果があるということです。
そんなワインをホットにすることでより一層の効果が期待できます。
冬場の寒い季節に、外から帰ってきたときやお風呂から上がったあとで体が冷えてきてしまったときなどにはホットワインがおすすめです。
ホットワインを飲めば、体の芯から温まることができますので、風邪予防としても効果を発揮するでしょう。
メリット2:アレンジができる
ホットワインは自分でお好みのスパイスやフルーツを入れることができます。
このスパイス、このフルーツが好きだからというのであれば、少し多めに入れるのもよいでしょう。
疲れているから甘いものを飲みたいというときには砂糖やはちみつを多く入れるなどして調節できます。
こんな風に、自分の好みや気分に合わせて作れるというメリットがあります。
後ほどレシピを紹介しますが、これを基に様々な組み合わせを試してみてはいかがでしょうか。
メリット3:飲みやすくなる
普通のワインだと、アルコール度数は12%程です(詳しくは「ワインのアルコール度数って何パーセント?度数の低いワインってあるの?」をご覧ください)。
アルコール度数が高いために、ワインはあまり飲まないという方もいるかもしれません。
しかし、ホットワインであれば加熱の際にアルコールが少し飛ぶので、比較的飲みやすくなるでしょう。
メリット4:ワインを2度楽しめる
飲み切れなくて残っているワインや安いワインでもホットワインにすれば、よりおいしく楽しむことができます。
ですから、最初はワインをそのまま味わって、余ったワインを使ってホットワインを作ってみてはいかがでしょうか。
そうすればワインを2度楽しめますね。
ホットワインの作り方(レシピ)
ホットワインのレシピ(作り方)として、今回は以下の3通りをあげます。
<ホットワインの作り方>
では、順に説明します。
王道なホットワインの作り方
■材料
材料 | 分量 |
赤ワイン | 300ml |
レモン | 大さじ1~1.5 |
シナモンスティック | 1本 |
クローブ(ホール) | 3~4粒 |
■作り方
<王道なホットワインの作り方>
- 手順1:鍋に材料をすべて入れて中火にかける
- 手順2:沸騰直前で火を止める
- 手順3:茶こしを使ってクローブを取り除いたら完成
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白ワインを使ったホットワインの作り方
■材料
材料 | 分量 |
白ワイン | 300ml |
はちみつ | 大さじ1~1.5 |
生姜(チューブ可) | 小さじ2分の1 |
■作り方
<白ワインを使ったホットワインの作り方>
手順1:生姜をおろす
手順2:耐熱カップに材料をすべて入れる
手順3:電子レンジで2分温めれば完成
※温めすぎると吹きこぼれてしまうので注意してください。
※レモンの輪切りを添えても。
風邪予防におすすめのホットワインの作り方
■材料
材料 | 分量 |
赤ワイン | 300ml |
キンカン、またはオレンジ | 1個 |
はちみつ | 小さじ2分の1 |
生姜 | 小さじ4分の1 |
シナモンスティック | 1本 |
■作り方
<風邪予防におすすめのホットワインの作り方>
- 手順1:キンカンを半分に切る(オレンジの場合は薄切りに)
- 手順2:鍋に材料をすべて入れて弱火にかける
- 手順3:沸騰直前で火を止める
- 手順4:コップに移せば完成
※お好みでスターアニス(八角)を入れても良いでしょう。
アルコールが得意でない方におすすめのホットワインの飲み方
ワインは加熱をするとアルコールが飛ぶので、アルコール度数だけを考えるとワインをそのまま飲むよりも度数は下がります。
ただ、ホットにすることによって口の中での広がり方が強くなって飲みにくくなると感じる方もいますよね。
その場合には紅茶やコーラなど、他の飲み物で割る方法がおすすめです。
アルコール分もさらに下がり、飲みやすくなるでしょう。
スパイスを揃えるのが面倒という方向けにスパイスのセットが売られている
ホットワインにはスパイスを入れますが、このスパイスを揃えるのが面倒と感じる方もいるでしょう。
たしかに、いくつものスパイスをすべて揃え、必要な量に分けるのは少し手がかかりますね。
そんな方のために適切な分量のスパイスが入ったティーバッグが売られています。
スパイスを置く場所も取りませんし、簡単に作れるようになります。
ご興味のある方は通販サイトなどで探してみてください。
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まとめ
以上、ホットワインの概要とメリット、それからレシピをご紹介しました。
ホットワインの魅力はお分かりいただけましたでしょうか。
読んだだけではあまり分からないという方もいるかもしれません。
そんな方はここにご紹介したレシピを参考に、試しに一度作って味わってみてください。
ただ、このレシピ通りにする必要はありません。
ご自身でアレンジを加えて、自分だけのレシピを作ってみるのもよいでしょう。
ホットワインの奥深い世界に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。