【完全版】オンラインワインスクールを楽しむための取扱説明書

近くに通いたいワインスクールがない。リモートワークで増えたおうち時間を充実させたい。スキマ時間で資格を目指したい。そんなワイン好きにおすすめするのが「オンラインワインスクール」です。

そもそもワインスクールと言えば、通学しながら色んな種類のワインをテイスティングするイメージ。「オンラインで本当にワインが学べるの?」という疑問が湧きます。
テイスティングを自宅でできるのか…不安になりますよね。

結論から言えば、家でも「ワインスクールと同じように学ぶ」ことができます!
むしろ、オンラインスクールを活用することで、いつでも、どこでも、自由に受けることができ、時短にもつながり、良いことづくめです。

そこで今回は、自粛期間中にオンラインでワインの勉強をしながら、自らオンラインセミナーも開催した私が、オンラインワインスクールの楽しみ方・注意点を取扱説明書として伝授します!
このトリセツで疑問が解消され、ワインをもっと身近に楽しめるようになって頂けたら嬉しいです。

本記事は、ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」が監修しています。ワインを通じて人生が豊かになるよう、ワインのコラムをお届けしています。メールマガジン登録で最新の有料記事が無料で閲覧できます。


【目次】

オンラインワインスクールとは?

最後に


オンラインワインスクールとは?

家で、お好きな場所で、パソコンさえあれば、自分に合ったワイン講座を受けることができます。
「ライブ型」「録画型」があり(詳しくは「楽しみ方②」で説明いたします)、指定した場所にワインが届き、テイスティングも可能
事前に自分でグラスを用意しておく必要がありますが、いつでも、どこでも受けられることが一番のメリットです。

実際の対面式のワインスクールのように、初心者向けの基礎講座から、テーマ別の趣味に特化した講座、ソムリエ・ワインエキスパートやSAKE DIPLOMAなどの資格対策講座まで、様々な講座を受けることができます。

用意するもの

オンライン講座を受ける上で、「三種の神器」がこちら!

-パソコン(推奨)

ネット環境の良い場所で受けましょう。スマホでも視聴は可能ですが、画面が小さいと画面上で共有される資料が見えづらいため、おすすめしません。もしパソコンをお持ちでなくても、タブレットであれば、問題なく視聴できます。
「ライブ型」の視聴方法は、基本的にZoomというアプリを使用します。使ったことがない方は、アプリをインストールする必要がありますが、無料です。

-ワイングラス

テイスティングに使用するグラスは、ワイングラスをおすすめします。脚のない丸いフォルムのグラスでも対応できます。
一回の授業で送られてくるワインは1〜6種類。小瓶やハーフ/フルボトルなど、講座によって形態は様々ですが、せっかく飲み比べるなら、送られてくる種類の数のグラスを用意することがポイント。なるべく同じ形のグラスで揃えておくことが好ましいでしょう。
これから購入される方は、どんなワインでも対応できるスタンダードなタイプ。しっかり比べたい人は、テイスティンググラス。資格対策の方は、試験で使用されるISOワイングラス(6脚セット)がおすすめです。

-費用

大体の費用ですが、ワインスクールで受ける場合とあまり変わりません。テイスティングが付いて1回6000〜数万円のものまであり、基礎講座や資格対策講座は全10回・20回/1回6000円程度のコース、趣味の講座は1回〜数回/1回8000〜数万円するものなど。
申し込みはネットで、支払いはカード決済や銀行振り込みです。

楽しみ方①オンライン授業の受け方

実際のワインスクールと同じように、講師が進行していきます。時間は全体で1時間半〜2時間程度で、配分は講義とテイスティング(解説付き)で半々。
まるで、マンツーマンのような感覚で受けることができます。授業後に質問タイムがあり、途中退出も可能です。

顔出しはする?しない?

顔出しはしても、しなくてもどちらでも構いません。受講者側のマイク・カメラオフで行われる場合もあれば、「可能であれば顔出ししてください」と要求されることもありますが、決して強制ではないので、カメラオフでもOK。

質問したい時・された時は?

「ライブ型」の場合は、チャット機能でいつでも気兼ねなく質問・回答することができます。
実際のスクールだと、他の受講生が見ている中で手を挙げて発言するのは気が引けるものですが、オンラインであれば気軽に質問することができるのがメリット!
質問を思いついた時に送信すれば、講師が答えてくれます。

また、講師から質問された場合は、チャットで回答を送信。こちらも強制ではありませんが、せっかく楽しむならぜひ参加してみましょう。他の受講者の意見も聞くことができて、面白いですよ!
通常のワインスクールではよくあることですが、名指しで当てられることは、オンライン講座ではあまりありません。(今のところ私はなかったです)

「録画型」の場合は、問い合わせメールでいつでも質問することが可能ですが、返信はチャットに比べたら少し時間を要するかもしれません。

資料はもらえるの?

授業で使用する資料は、申し込み後にアップロードされるので、事前にダウンロードすることができます。プリントアウトしたい方は、ご自身で印刷する必要があります。

ワインはいつ飲むの?

テイスティングは、基本的に授業の後半に行います。グラスだけ準備して、講師から指示があってから注いでください。ワインを注いでいる時間も、きちんと時間内に組み込まれています。
最初から注いでしまうと、テイスティングのタイミングには温度が上がってしまい、飲み頃の温度を超えてしまったり、時間が経つと香りが変化するため正確なテイスティングコメントが難しくなりますので、ご注意ください。
※小瓶ワインはグラス1杯分なので、ご家族や複数人での受講はおすすめしません。

楽しみ方②「ライブ型」と「録画型」がある!

まず、オンライン授業の中でも、講師が中継で行う「ライブ型」と、すでに撮りおろされたものを配信する「録画型」があります。

ライブ型

こちらのイメージが多いかもしれませんが、リモート会議と同じように、あらかじめ配信される日時が決められており、主催者側がネットを通して遠隔でライブ配信をします。リアルタイムでチャットでやり取りをすることができます。
メリットは、

  • その場で質問できる
  • 他の受講者の発言も見ることができる
  • 見逃し配信がある

講座の間中、チャットを通して自由に質問ができ、他の受講者の質問や回答も確認することができます。
急に都合が悪くなってしまったり、オンタイムで参加できなくても、当日の動画を後日録画配信(期限付き)してくれるので、見逃してしまっても安心です。

録画型

すでに収録された動画なので、いつでも何度でも視聴することができます。
メリットは、

  • 専用に撮り下ろしているので、トラブルがない
  • 自分のペースで進めることができる
  • 何度も見直しができる

「録画型」だと、自分の好きな時に勉強ができるのが一番の利点です。
しかし、いつでも見られると思って、後回しにしてしまうことも。「ライブ型」であれば配信期限が決められているので、三日坊主が心配な方は、「それまでに見なければいけない」というプレッシャーを自分に与えてあげるのも良いかもしれません。

楽しみ方③どんな講師・講座を選ぶ?

オンラインワインスクールでは、通常のワインスクールと同様の授業を受けることができます。

さて、講師はどんな人か?というと、大手のスクールでは、普段の講義を受け持っている講師が担当しますが、オンラインという主催者側にとっても手軽な仕組み上、バックグラウンドが様々な講師の講座を受けられることも大きな魅力のひとつ。私自身も、まさかこの方の講義が聞けるとは思わかなかった!といった経験をしました。
その一方で、残念ながら、講義そのものに慣れていない方やオンラインに不慣れな方もいるのも事実。事前の見極めが重要です。

【あわせて読みたい】

次に、どんな講座があるか?というと、手軽に始められる基礎講座、趣味の講座、資格対策講座(アプリ講座もあり)があり、初心者からソムリエ資格を目指す方まで、自分のレベルに合わせて選ぶことができます。「ライブ型」でコースのものは、別の開催日に振替をすることも可能です。
雰囲気が掴めるので、ぜひオンライン無料説明会を利用してみましょう。

講座を選ぶ時の注意点

前提として、テイスティングが付いている講座が大半ですが、付いてないものもあるので要注意。「妙に安いな(2000〜3000円くらい)」と思ったら、テイスティングがついていなかった…なんていうこともあります。(経験済み)
講義のみや対談など、視聴だけのコンテンツもあるので、テイスティングを期待している場合は、申し込む前によくチェックしましょう!

「視聴のみ」か「ワイン付き」と選ぶものもありますが、個人的には後者がおすすめ。講座だけでも十分勉強になりますが、せっかく学ぶなら一緒にワインを楽しむのが○
(講義を聴いているうちに、ワインが絶対飲みたくなってくると思います。笑)

楽しみ方④ワインが届いたらどうする?

さあ、お楽しみのワインが届きました!

まず、指定した場所に冷蔵便で届きます。到着日の指定はできませんが、「ライブ型」の場合、講座の前日〜3日前までには届きます。
小瓶(約グラス半分〜一杯分)に入って数種類送られてくるものや、ハーフ/フルボトルで届くものなど様々。ボトルで届く場合は、ワインオープナーを事前に用意しておきましょう。
受け取ったら、受講当日まで小瓶は冷蔵庫、ボトルの場合はワインセラーか冷蔵庫で保管しましょう。冷えすぎを防ぐため、なるべく冷蔵庫の奥の方は避けて(可能であれば野菜室)保管するのがおすすめです。

気になる小瓶ワインの状態ですが、直前まで酸化防止のための工夫がされており、冷蔵で届くので品質管理は安心

小瓶の場合は、一度ワインを開けてから小瓶に移し変えているため、できるだけ早めに飲んであげるのがベターです。「ライブ型」の場合、もし当日に受けられなくなったとしても、極力早めに見逃し配信で受講されることをおすすめします。

ボトルの場合は、一度に飲みきれなかった時の目安は開封後、スパークリングは1〜2日、白ワインは1〜3日、赤ワインは3〜5日以内に飲み切りましょう。

「ライブ型」は夜に開催されるのものが多く、「録画型」でもテイスティングが付いている講座は夜に受けることが多いので、おつまみを買っておいたり、自分で料理を作って、ワインと一緒に楽しむといいでしょう。

楽しみ方⑤イベントを活用しよう!

オンラインのワインイベントなんてあるの?と思いますが、数々のイベントが開催されています!

中でも一番ビックリしたのは、家でもできるブラインドテイスティング大会
シールで名前が隠された正体不明の小瓶が数種類届き、「よーいスタート!」で時間制限の中でワインのテイスティングコメントをフォーマットに記入して送信。すると、結果・順位が発表されるというもの。
ワインの表現力を高めたい方や、資格保有者の力試しにも、ゲーム感覚で参加でき、実際のブラインド大会に比べて緊張感がないので、気軽にコンテスト気分を楽しむことができます。

また、レストランとのコラボ企画など、ワインと一緒に料理も届いて、解説を聴きながらペアリングを楽しめるものや、チーズが届くものも。
高級メゾンなどワイナリーと中継して実際に現地の醸造家や責任者のお話を聴きながらテイスティングを楽しむもの(通訳ありなのでご安心を)、講師主催のオンラインワイン会など、楽しい企画が盛りだくさん。
お家にいても、外食気分や旅行気分を味わえることが、オンラインワインスクールの醍醐味です。

最後に

いかがでしたでしょうか。

自粛期間中に、趣味や資格に興味を持たれた方も多いと思います。オンラインワインスクールは、これまでやりたかったけど、やらなかったことに挑戦してみよう!という方にピッタリです。
なにより、通学時間をカットしながら、スキマ時間を有効的に使ってワインを学ぶことでスキルアップができ、さらには、ご家族や友人とワインを楽しむおうち時間も充実します。
独学でソムリエを目指すのは不安だけど、ワインスクールに通う時間がないという方でも、好きな時間に自分のペースで勉強を進めることができます。

オンラインワインスクールは、ワインを身近に感じることのできる「自分だけのパーソナルスクール」です。
敷居が高いと思われがちなワインですが、オンラインで身近に学んで、生活に役立て、ぜひ新たな可能性を広げみてください。

豊かな人生を、ワインとともに

(ワインスクール無料体験のご案内)

世界的に高名なワイン評論家スティーヴン・スパリュアはパリで1972年にワインスクールを立ち上げました。そのスタイルを受け継ぎ、1987年、日本初のワインスクールとしてアカデミー・デュ・ヴァンが開校しました。

シーズンごとに開講されるワインの講座数は150以上。初心者からプロフェッショナルまで、ワインや酒、食文化の好奇心を満たす多彩な講座をご用意しています。

ワインスクール
アカデミー・デュ・ヴァン