アーバンワイナリーへ行こう Vol.3 ブックロード〜葡蔵人【東京/御徒町】

住宅や商店が立ち並ぶ都会の真ん中にもワイナリーがあります。思い立ったら行くことができる、そんなアーバンワイナリーをご紹介。今回は、あのアメ横がある街でワインを造る「ブックロード」を訪れます。

文・写真/谷 宏美


【目次】

1.「ブックロード〜葡蔵人」ってこんなところ
御徒町の新名所
グルメなエチケットで一躍人気に

2. 醸造家・須合美智子さんの造るワインの魅力
短期集中で学んだワイン造り
いろんな縁でさまざまなブドウに出合う
狭いスペースで臨機応変に仕込み

3. ワイナリーの1年

4. こんなワインがあります

5. ワイナリーDATA


 

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1.「ブックロード〜葡蔵人」ってこんなところ

−御徒町の新名所

エネルギッシュな魅力が満載のダウンタウン、御徒町(おかちまち)。アメ横の活気にワクワクしながらショッピングをした経験がある人も多いのではないでしょうか。2017年、そんな御徒町に新たな名所が誕生。昭和通りを外れた路地裏に佇む間口の広くない4階建ての小さなビル、「ブックロード〜葡蔵人」という名のワイナリーです。

1階と2階が醸造施設、3階は取材時(2021年6月)はコロナ禍でクローズしていますが、テイスティングルームとして開放していた空間だそうです。通りに面した1階は営業時間中はオープンになっていて、外からプレスマシンやタンクが並んでいる様子を眺めることができます。見学は予約制ですが、店頭では試飲販売を行っていて、そのときにリリースされているワインを購入することができます。スタッフの皆さんの手が空いていれば、設備を見せてもらえるかもしれません。

 

グルメなエチケットで一躍人気に

2017年がファーストリリース。最初に造られた「アジロン」(アジロンダック100%)を始めこれまで造ったのは赤、白、ロゼやオレンジ(醸した白)、スパークリング、シードルなど20種を超え、毎年10アイテム前後をラインナップ。店頭やオンラインショップで入手できます。赤ワイングラスの上に大きな骨付き肉(「メルロー」)、チューリップグラスの上に鎮座する伊勢海老(「デラウェアスパークリング」)、フルートグラスの上に積み重ねられたベルギーワッフル(「ベリーAスパークリング」)。ブックロードのワインボトルには、リアルな大きさを度外視したインパクトたっぷりのイラストが描かれていて、そのワインと相性のよい料理や食材がひと目でわかるのがユニーク。

 

2. 醸造家・須合美智子さんの造るワインの魅力

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