「ワインにはマナーがあることは知っているけれど、どういうマナーがあって、どういう振る舞いをすればよいか分からない」と考えている方も少なくありません。
そんな方のために、ここではワインのマナーについて、以下の目次に沿って紹介していきます。
【目次】
では、ワインのマナーについて順に紹介します。
ワインを楽しむことが大前提
ワインを楽しむということが大前提です。
細かいマナーを知ることよりも、好きなワインを好きなように楽しむことが大前提として大切なことでしょう。
ただ、レストランやパーティーといった公の場では、多くの方の目があるということには注意が必要です。
こうした公の場には、マナーを遵守したいと考える方もいらっしゃいます。
もしあなたがマナー違反をしたとしたら、その振る舞いを見て快く思わないかもしれません。
自分1人がワインを楽しんで、周りの方が楽しめないのであれば、それはよくないことですよね。
公の場では、その場にいる全員がワインを楽しめる環境が必要になります。
こうした環境を整えるためにマナーがあるのです。
食事前のワインのマナー
ワインのマナーのうち「食事前のワインのマナー」は、以下の4つがあげられます。
<食事前のワインのマナー>
では、順に説明します。
食事前のマナー1:ワインの選び方が分からないときはソムリエに値段と希望を伝える
最初にして最大の難関、ワイン選び。
ソムリエにワインリストを見せられて困ってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、ソムリエにワイン選びを任せてしまいましょう。
ただし、手放しにお願いしてしまうのはよくありません。
いくらくらいのワインがよいのかは必ず伝えるようにしてください。
重めのワインがよい、慣れていない方にも飲みやすいワインがよいといった希望があれば、それも併せて伝えるとよいでしょう。
値段としては、コース料金の半額程度が頼むときの目安となります。
食事前のマナー2:テイスティングでは品質に問題ないかを確認する
日本ではテイスティングと言うと試飲のイメージが強く、飲んでみてどのワインにするか選ぶものだと勘違いする方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、テイスティングは、品質に問題ないかを確認するのが目的です。
おいしいかどうかではなく、悪くなっていないか品質を確認するのです。
差し出されたワインの色を見て香りと味を確認して腐ったような感じがしなければ、そのワインを注いでもらうという流れになります。
ワイン自体がカビ臭くなっていて品質に問題があると感じたときには、ソムリエにそのことを伝えましょう。
ソムリエが同意すれば、無料で他のワインに変えてもらうことができます。
食事前のマナー3:注いでもらうときにはグラスを持ち上げない
日本ではお酒を注いでもらうときにグラスを持つという習慣・マナーがありますが、ワインを注いでもらうときにはグラスを持ち上げてはいけません。
グラスを持ち上げると、どのくらいワインを注いだのか見づらくなってしまいますし、こぼしてしまう可能性も高くなってしまいます。
そのため、グラスはテーブルに置いたままにして、注ぎ終わるのを待ちましょう。
食事前のマナー4:乾杯するときにはグラスをぶつけない
こちらも日本人はしがちなのですが、乾杯のときにグラスをぶつけるのもいけません。
と言いますのも、ワインの魅力を最大限に引き出すために、グラスは薄く繊細に作られています。
そのため、グラスをぶつけると割れる可能性があるのです。
乾杯するときには「乾杯」と言い、目の高さ程度までグラスを持ち上げるだけに留めておきましょう。
ちなみに、コース料理の場合には食前酒を飲んだり、食事に合わせてワインを変えたりするイメージがありますが、それらを頼まなくてもマナー違反とはなりません。
食事を通して1本のワインを楽しみたいと考えている場合には、辛口のスパークリングワインがおすすめです。
炭酸によって料理からの干渉を受けにくくなるため、どんな料理を頼んでもハズレの組み合わせとなることはないでしょう。
食事中・食後のワインのマナー
ワインのマナーのうち「食事中・食後のワインのマナー」は、以下の3つがあげられます。
<食事中・食後のワインのマナー>
では、順に説明します。
食事中・食後のマナー1:予め口紅を落としておく、もしくは薄めにしておく
口紅をしている女性がワインを飲むときには、グラスについた口紅にも注意が必要です。
こうした場においては、予め口紅を落としておく、もしくは薄めにしておくようにしましょう。
もし、口紅がグラスについたときには、手で拭き取るようにしてください。
そして、その指はナプキンで拭くとよいでしょう。
とはいえ、グラスを指で拭くのは、スマートではありませんので、あらかじめティッシュオフしておくなど、準備をしておくようにしましょう。
食事中・食後のマナー2:女性はワインを注がない
女性がワインを注ぐのは娼婦のすることだと言われています。
女性蔑視というよりは、レディファーストという意識の強いフランスがワインの本場だからこそ、残っているマナーなのでしょう。
そのため、レストランであればソムリエに、ソムリエがいないようなパーティーであれば男性に注いでもらうようにしてください。
もう飲まないと伝えるときには、リム(飲み口部分)をそっと触ると、それが合図となります。
食事中・食後のマナー3:高級レストランでは飲み残したワインを持ち帰らない
ワインを1本頼んで残してしまった場合に、レストランによっては持ち帰ることも可能ではあります。
しかし、スマートではありませんよね。
飲み残したくない方は、飲む量に合わせてハーフボトルやグラスワインなどを注文するとよいでしょう。
まとめ
以上、ワインのマナーについて紹介しました。
マナーと言うと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、知ってさえいれば恥をかくことはありませんし、周りの方への気遣いともなります。
これを参考にマナーを覚えて、全員でワインを楽しめるようにしていきましょう。
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