ワインの新たな扉を開く ~WSG Scholar資格で広がる学び

「ワインをただ楽しむだけでは物足りない…。」そんな方におすすめなのが、Wine Scholar Guild(以下WSG)認定のScholar資格です。主要な生産国を深く探求し、歴史や地理、テロワールまで体系的に学ぶこのプログラムは、知識を深めたい方にぴったりです。

本記事は、ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」が監修しています。ワインを通じて人生が豊かになるよう、ワインのコラムをお届けしています。メールマガジン登録で最新の有料記事が無料で閲覧できます。


【目次】
1. WSG Scholar資格の特徴:スペシャリストになれるプログラム
2. WSG Essentials資格との違い
3. WSG Scholarプログラムの学びと楽しさ
4. 資格取得のプロセス:挑戦を楽しむ
5. WSG Scholar資格がもたらす変化
6. 新しい挑戦の扉を開く


1. WSG Scholar資格の特徴:スペシャリストになれるプログラム

Scholarプログラムは、フランスやイタリアといった主要生産国を徹底的に探求する特化型カリキュラムです。英国WSET®や日本ソムリエ協会の試験が「広く学ぶ」内容だとすれば、Scholarは「深く鋭く掘り下げる」内容です。

プログラムのテーマは「旅をするように学ぶ」。退屈という言葉はここでは無縁です。受講料に含まれるテキストやオンライン教材は、まるで学びの旅路を彩るコンパスと地図のよう。これさえあれば、ワインという冒険の旅がもっと魅力的になるでしょう。

2. WSG Essentials資格との違い

Essentialsプログラムが郷土料理や観光地を交えた身近な学びを提供するのに対し、Scholarはさらにアカデミックな世界を広げます。歴史や地形、環境に加え、気候変動による変化など最新のトレンドまでカバー。特に、フランス農務省やイタリアワインDOC/Gのコンソルツィアの支援を受けているため、その情報は奥深く、正確です。

範囲についても違います。主要産地に焦点を当てるEssentialsに対し、Scholarはフランスのジュラやイタリアのモリーゼなど、幅広い地域を網羅しています。この差は明らかで、Scholarはワインの「全貌」を知りたい人に最適なプログラムです。

3. WSG Scholarプログラムの学びと楽しさ

Scholarプログラムは、ワインの背景を学びながら、その「知る喜び」をたっぷり味わえる内容です。教材はオールカラーのテキストで、見やすい地図が随所に配置されています。覚えるべき品種や原産地呼称には目立つ印がついており、効率よく知識を吸収できます。また、各地域を代表する生産者がラベル付きで紹介されており、ワイン選びの指針としても役立つ構成です。

さらに、オンライン教材は視覚に訴える仕掛けが満載です。ゲーム感覚で楽しめる練習問題や発音を確認できる機能、フラッシュカードなど、学びがまるで冒険のように進んでいきます。たとえば、French Wine Scholarでは航空写真を使って地形を視覚的に理解し、ボージョレ地方の北部と南部の違いから、高品質なクリュ・ボージョレがなぜ北部で生まれるのかがスッと腑に落ちる仕組みです。

French Wine Scholar:ボージョレの航空写真

一方、Itarian Wine Scholarでは、複雑な歴史も動画を通じて、まるで映画を観るように楽しみながら学べます。これらのツールを通じて、ワインがただの飲み物ではなく、歴史、文化や土地そのものを映し出す存在であることを実感するでしょう。

Itarian Wine Scholar:イタリアの歴史動画

オンライン教材

  • E-book
  • Learning Objectives(試験で問われること)
  • フラッシュカード
  • 練習問題
  • 発音確認機能
  • 動画(航空写真を使った地形の紹介、歴史)
    ※フレンチとイタリアンで、多少コンテンツは異なります。

4. 資格取得のプロセス:挑戦を楽しむ

Scholarのカリキュラムは、8~10回と全4回だったEssentialsに比べて範囲が広く、しっかりとした準備が求められます。試験問題数や時間にも違いがあり、Essentials試験では45分間で50問を解き、60%以上の正答率で合格。一方、Scholar試験では60分間で100問を解き、75%以上の正答率が必要です。2024年度の合格率を見ると、Essentialsは85%、Scholarは60〜85%と幅があります。そのため、正確な解答力に加え、迅速な解答スピードも重要です。

しかし、この挑戦の先には、ただの達成感を超えた深い満足感が待っています。合格すれば、「専門家」としての確かな自信を得られることでしょう。また、試験勉強を通じて築かれるフランス好きやイタリア好きな仲間との交流は、新たな発見や視点をもたらし、学びをさらに豊かにしてくれます。

5. WSG Scholar資格がもたらす変化

昨年フレンチとイタリアンの両資格を取得した紫貴あき講師の経験談は、多くの受講生にとって参考になるでしょう。

「フランスワインには精通していると思っていましたが、Scholarプログラムを通じて新たな知識や視点を得られました。イタリアについては、それまで断片的だった知識が整理され、講義や執筆活動にも活かせています。日本ソムリエ協会認定のソムリエ、ワインエキスパートを取得された後に学ぶとちょうど良い内容になっています」

こうした学びの成果は、単なる資格取得に留まらず、日々の仕事や趣味に具体的な影響を与えるのです。フランスやイタリアのワインについて深く語り合えるようになったことで、ワインを「共有する楽しさ」が格段に広がったといいます。

6. 新しい挑戦の扉を開く

WSG Scholar資格は、あなたのワイン人生を新たなステージへと導く鍵です。ただ飲むだけでは得られない深い学びが、ワインとの関係をより豊かにしてくれます。この資格を通じて得られるのは、知識やスキルだけではなく、新しい世界への視野の広がりです。今こそ、第一歩を踏み出してみませんか。

ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」では、レベル別にEssentials講座、Scholar講座をフランス及びイタリアの産地国に絞って開講しています。

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