赤ワインが健康に良いと聞いたことはありますよね。
それでは白ワインはどうなのでしょうか?
「白ワインは飲みやすいけれど、健康に良いか分からない。」
そう感じている方も少なくありません。
果たして白ワインは健康に良いのでしょうか。
それから、白ワインを飲むとどのような効果があると考えれているのでしょうか。
そんな疑問を解決するために、今度は白ワインの効能についておさらい的にご紹介します。
【目次】
では、順に説明します。
白ワインは健康に良いの?
赤ワインが健康に良いと聞いたことがあるのではないでしょうか。
フレンチ・パラドックスの話もあるように、多くの方が知っていることでしょう。
ちなみにフレンチ・パラドックスというのは、フランス人の食生活と病気の関係が、医学上の定説と異なるというものです。
赤ワインの効能やフレンチ・パラドックスについて詳しく知りたい方はこちらの「赤ワインの効能とは?おいしく飲んで健康になろう!」をご覧ください。
赤ワインの影には隠れていますが、白ワインも実は健康に良いと言えるでしょう。
その事実を読み解くのに、ポリフェノールに着目していきます。
白ワインのポリフェノールは質が良い
ポリフェノールは、白ワインよりも赤ワインに多く含まれています。
その量はなんと白ワインの数倍にも及びます。
しかし、白ワインに含まれるポリフェノールは少ないながらも質が良いと考えられています。
と言いますのも、白ワインの抗酸化力は赤ワインよりも高いそうなのです。
また、白ワインのポリフェノールは、赤ワインのそれよりも分子量が小さいという特徴があります。
そのため、消化吸収がされやすいのです。
早く吸収された分だけ、早く抗酸化作用が現れます。
ですから、抗酸化作用の面だけ見ると、実は白ワインのほうが赤ワインよりも健康に良いと考えられているようです。
白ワインにはどんな効能がある?
ポリフェノールの例からも分かるように、赤ワインだけが健康に良いというわけではないことをお分かりいただけたでしょうか。
赤ワイン同様に、白ワインにもいくつかの効能があるとされています。
<白ワインの効能とされる例>
「あるとされています」という表現にしましたのも、個人差があり、必ず効果が現れるとは限りませんので、目安程度に考えてお読みください。
食中毒の予防になる
白ワインには、クエン酸やアミノ酸、オレイン酸など、主成分が炭酸である有機酸が含まれています。
この有機酸には殺菌効果があるとされています。
現にサルモネラ菌や大腸菌を白ワインで培養したところ、10万個あった菌が、サルモネラ菌は10分、大腸菌は20分で数個にまで減少したといった実験結果があるそうです。
「生牡蠣を食べるときはシャブリ」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
シャブリとは、フランスのブルゴーニュ地方シャブリ地区で造られる辛口の白ワインのことです。
こう言われる理由には、この2つが味の相性が良いということもありますが、それだけではありません。
生牡蠣を食べる際に、高い殺菌効果のある白ワインを飲むことによって、より安全に食事を楽しむことができるという理由があるのです。
動脈硬化の予防になる
白ワインのポリフェノールの質についてのところでもお伝えしましたが、白ワインには質の高いポリフェノールが含まれています。
そして、このポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化の予防として働きます。
動脈硬化は悪玉コレステロールの酸化によって起こります。
白ワインに含まれるポリフェノールが、悪玉コレステロールの酸化を防いでくれます。
ですから、白ワインを飲むことは動脈硬化の予防に役立つというわけです。
むくみの予防と改善になる
むくみの原因には、塩分の摂り過ぎということが挙げられます。
体は塩分の濃度を一定に保とうとします。
そのため、塩分を摂り過ぎた場合には体が水分を溜め込んで、塩分濃度を保ちます。
水分が増えたことによって、それがむくみとして現れるというわけです。
そのむくみの予防と改善になるのが、カリウムです。
カリウムには利尿作用があり、塩分を体外に排出する働きがあります。
白ワインは、赤ワインほどではありませんが、カリウムが多く含まれていますから、むくみの予防や改善に役立ちます。
白ワインは糖質も低い
ワインには糖質が非常に少ないという特徴があります。
白ワインや赤ワインは、他の醸造酒に比べても糖質が少ないことが分かるでしょう。
ぶどうジュースと比べると一目瞭然ですね。
お酒の種類 | 糖質量(g/100ml) |
赤ワイン | 1.5グラム |
白ワイン | 2.0グラム |
ビール淡色 | 3.1グラム |
純米醸造酒 | 4.1グラム |
ぶどうジュース | 14.5グラム |
他のお酒と比べたときの糖質やカロリーが気になる方はこちらの「ワインは太りにくい?糖質やカロリーはどのくらいなの?」をご覧ください。
1日に飲むワインの量
健康によくて糖質の低い白ワイン。
だからといって飲みすぎは禁物です。
厚生労働省「アルコール」によると、平均して1日に「純アルコール約20g」の摂取が節度ある適切な量としています。
ワイン1杯(120ml)に含まれる純アルコールは12gですので、ワインなら1日におおよそ1杯半が適切な飲酒量ということになります。
あくまで目安ではありますが、この量を心掛けると良いでしょう。
ワインの正しい保存方法とは
1日におおよそ1杯半ということは、ワインを開けても残すことになりますよね。
ワインは酸素に触れると劣化していきますから、空気に触れさせないように保存することが重要になります。
保存方法について詳しく知りたい方はこちらの「未開封のワインや飲み切らなかったワインの保存方法とは?」をご覧ください。
まとめ
以上、白ワインの効能についてご紹介しました。
白ワインは健康に良いということが分かりましたね。
適度に白ワインを飲んで、楽しく健康的な生活を過ごしていきましょう。
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