日本のビジネスシーンでも、ワインの存在感が日増しにマシマシになっている昨今。パンデミックで接待メシが「休憩中」のいま、カゲ勉で基本マナーぐらいは身につけときましょう。まずは形から入るのが大切です。今回は、レストラン以外の場でワインをどう扱うかについて。ソムリエという強い味方がいないところでは、自分の脚であなたは立たねばなりません。
文/バーニー山犬
【目次】
①ハリキリすぎはNG
②料理も、飲み物も、プランも、幅を持たせて
③ワインセレクトや関連備品は、ショップを頼ろう
④注ぐ場合は、結婚式の親戚ムーヴを反面教師に
⑤今回のまとめ
①ハリキリすぎはNG
スポーツジムしかり、カルチャースクールしかり。趣味を通じた社外でのお付き合いは、職業や立場の違う人と一気にお知り合いになれる絶好の場です。お知り合いどころか、一生の友人に出会うことすらあるでしょう。かく言うワタシも、ワインスクールやワイン会を通じ、実際に多くの交友関係を育み、現在のビジネス基盤をも築いたクチです。
さて、vol.3の難局をしのぎ切ったあなたに、早くも要・社外ワイン活動の事案が発生しました。あの晩、先方の部下の方とは年が近かったこともあり、即日ハシゴをしてしまうほどに話が弾んだところまでは最高でした。その勢いで、来週末にでも宅飲みしましょうよ、と意気投合。あなたの家が駅チカで庭付きであるという理由から、なし崩し的に自宅が会場になる流れとなったのです。
現在進行形のビジネス人脈。ここから新しい何かに繋がるかもしれない。そうとなれば、気心しれた友人以上にもてなさねば!と思いがちです。しかし、これでもかと贅の限りを尽くそうとしてはいけません。今後もお付き合いが続くとなると、このレベルの応酬が交互の家で繰り広げられるのかぁ…という重圧が募り、かえって疎遠になる恐れすらあります。ですから、BBQ道具だのダッチオーブンだのを、今回だけのために新調するのはやめましょう。毎度毎度背伸びばかりしていては、それこそあなたが潰れてしまいます。