太陽が輝いて暑い夏は、キンキンに冷やしたロゼが物凄く美味い。種つきのオリーブを齧りながら、ロゼを飲むと、テーブルに地中海の風が吹くはず。ロゼにもいろいろな種類があるが、今回、「セレブが作ったロゼ」シリーズとして、5種類、紹介する。
1回目のコッポラのソフィア・ロゼ、2回目のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのミラヴァルは、いずれも超級派手だけれど、今回紹介するのは、一転して、地味ながら、マニアックでアカデミックなシェークスピアのネタが満載のロゼ。遊び心がマグナム・ボトル分あって、演劇が好きな人や、教養人を気取りたい人は是非!
文/葉山 考太郎
【目次】
1. シェークスピアの名セリフ
2. 世界一有名なト書き
3. 「熊に追われて退場」
4. ワイナリーの名前が「熊に追われて退場」
5. 「ブラッシング・ベア」の正しい飲み方
1. シェークスピアの名セリフ
イギリス人は、文学で絶対の自信を持っている。『ベニスの商人』をはじめとする名作を大量生産したウィリアム・シェークスピアと、元祖、推理小説のシャーロック・ホームズで有名なコナン・ドイルがいれば、文学において、世界のどの国にも嫉妬する必要はないと考えている。
シェークスピアは、いろいろな名セリフで有名だ。以下のシェークスピアの(a)~(e)のセリフが、(1)~(5)のどの作品のものか答えてほしい。
(a)「生きるべきか死すべきか、それが問題だ」
(b)「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学など思いもよらぬ出来事があるのだ」
(c)「ああ、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの」
(d)「この世は舞台、人はみな役者だ」
(e)「過ぎた不幸を嘆くは、新しき不幸を招く近道なり」
(f)「今が最悪と言える間は、 まだ最悪ではない」
(1)オセロ (2)ロミオとジュリエット (3)リア王 (4)ハムレット (5)お気に召すまま
答えは、(a)-(4)、(b)-(4)、(c)-(2)、(d)-(5)、(e)-(1)、(f)-(3)
この中で、最も有名なセリフが、「この世は舞台、人はみな役者だ」、銀メダルが「生きるべきか死すべきか、それが問題だ」、銅メダルが、「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学などには思いもよらぬ出来事があるのだ」だろう。