「ワインスクールに行ってみようかな・・・」と思い立ったものの、どうやって自分に合ったスクールを選んで良いのか分からないという方は、多いのではないでしょうか?
自分のレベルに合っているのか。
費用はどのくらいかかるのか。
仕事をしながらでも通えるか。
どんな人が通っているのか。 …不安は尽きません。
そこで本記事では、「ワインスクール受講歴5年」の私(阿久津 清子/ワインコンサルタント)の実体験を踏まえ、全ての不安を解消する失敗しないワインスクール選びの5つのポイントを徹底解説していきます。
初心者の方を想定していますが、資格を目指す方のスクール選びもご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!必ず、通って良かったと思えるワインスクールに出会えるはずです。
【目次】
- そもそもワインスクールってどんな場所?
- ポイント①自分に合った講座・資格はあるか?
- ポイント②費用の相場はどれくらい?
- ポイント③無理なく通学できるか?
- ポイント④講師や教室の雰囲気は?
- ポイント⑤プラスαで楽しみたい方へ
- 最後に
そもそもワインスクールってどんな場所?
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本題に入る前に、ワインスクールとはどんなところか、簡単に概要を説明します。
’スクール’といっても、専門学校などのフルタイムで通学するような学校ではありません。あくまで趣味や資格取得を目的に、一般のワイン愛好家(予備軍)の方々が週1回〜月1回程度を目途にワインを学びにくる場所がワインスクールです。
1回の授業は、大体1時間半〜2時間程度。講師による解説と実際にテイスティング(4-6種類のワインの試飲)を行います。時間配分は半々といったところ。
そして、ワイン講座をはじめ、最近では、日本酒やチーズなど多種多様な講座が開かれているのがワインスクールです。
※ワインスクールは、アルコールを嗜む為、未成年者が受講することはできません。
ポイント①自分に合った講座・資格はあるか?
さあ、それでは、いよいよワインスクールの選び方のポイントをご紹介しましょう。
ワインスクールを選ぶ時に1番大事なのは、「自分の目的は何か」を軽くでも考えておくことです。一口にワイン講座といっても、資格取得のための講座、ワインを楽しむための講座、アカデミックな講座など個性はさまざまです。よって、自分自身の目的にあった講座が開かれているか、といった点が何より大事なのです。
また、同じような講座であっても、スクールによって、講座の対象レベル・回数・カリキュラムが異なりますので、ある程度の方向性が決まったら、サイトやパンフレット、無料体験などで確認してみるとよいでしょう。
ここでは、以下の3つの目的別におすすめの講座のタイプを紹介します。
目的① 【初心者向け】基礎から楽しく学びたい
まずは基礎から学びたい、スクールライフを楽しみたい。そんな初心者の方におすすめなのが、基礎系の講座。
もちろん、参加する方のほとんどが初心者なので、生徒同士で仲良くなりやすく、和気あいあいとした雰囲気で楽しむことができます。また、多くの種類のワインに出会うことができるので、「私ってこういう感じのワインが好きなんだ!」といった発見があるはず。まずは体系的に学びながら、テイスティングを重ねることで、理解を深めていくのがおすすめです。
基礎講座といっても、1回~数回で終わるものから、週1回で半年近く通うものまであります。手軽にはじめたいのか、どうせはじめるならしっかりと学びたいのかによって選んでいくとよいでしょう。
目的② 好きな分野を徹底的に深めたい
自分の興味のある分野だけ掘り下げたい方には、テーマ別で開催される趣味の講座がおすすめ。
どこの国のワインが好き、高級ワインが飲みたい、マリアージュを学びたい、チーズの種類を知りたい…そんなワガママをピンポイントで叶えられる講座を選びましょう。趣味が同じ人が集まるので、情報交換もできます。
テーマ別の趣味の講座も、1回完結のものから複数回までありますが、その内容も価格もバラバラ。1つの目安として、テーマや担当講師が自分の志向とあっているか、出されるワインが飲んでみたいものなのか、確認しておくのがポイントです。
目的③ 資格を取りたい
資格取得を目指す方には、試験対策講座をチョイス。
ワインスクールで取れる資格は、一般社団法人日本ソムリエ協会が認定するJ.S.Aソムリエ・J.S.Aワインエキスパートや、英国に本部があるワイン教育機関「WSET」が認定する国際資格などがあります。他にも、日本酒では「SAKE DIPLOMA」、チーズは「チーズプロフェッショナル」などの資格もあります。
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合格率の高いスクールを選ぶことはもちろん大切ですが、どのスクールも似た価格やカリキュラム設定なので、細かくサービス内容を見ることがポイント。
例えば、テイスティングの回数はどれくらいか?振替はできるのか?最近だと特に重要なのが、オンラインの動画配信や学習システムがあるかなど。このあたりの特長は、スクールによって千差万別なので、是非、無料説明会を利用してみるとよいでしょう。また、知り合いに資格取得者がいれば、おすすめのスクールや講師の評判を聞いてみるのもよいですよ。
「目的が複数ある」、「将来的には色々学びたい」という方は?
「ワインは飲み始めたばかりだけど、将来的には資格を目指すかもしれない」「ブルゴーニュワインが好きなのだけど、チーズについても学びたい」といった複数の目的や関心を持つことはワインを学ぶ上でとても素晴らしいこと。そんな方には、講師数と講座数の多いスクールを選ぶことが失敗しないコツです。
ポイント②費用の相場はどれくらい?
次に気になる講座の相場を理解しましょう。スクールや講座によってのばらつきはありますが講座の総額と授業1回あたりの費用で比較してみます。
基礎講座の場合
3回で2万円/5回で3万円/20回で15〜17万円程度@1回当たり6000~8000円程度。
趣味の講座の場合
講座(特に出されるワイン)によりばらつきがあり、1回当たり5000~10万円!を超える高額なものまで。
資格講座の場合
6回(短期集中)で5〜7万円/20回で13〜14万円程度@1回当たり5000~7000円程度。
ワインスクールと聞くと安価ではないイメージがあると思いますが、その価格以上に魅力なのがテイスティング。
授業の約半分はテイスティングの時間で、普段飲めないような高級ワインに出会える機会もあります。1回の授業でグラス1杯分️約4〜6種類テイスティングをすることができるので、圧倒的にワインスクールはコスパがいいと言えるのではないでしょうか。
トータルで考えて、自分にとって価値がある講座かどうかを判断するとよいでしょう。
ポイント③無理なく通学できるか?
いざスクールに通うといっても、仕事と両立が可能なのか、ちゃんと続けられるのか、心配どころです。
まずは、所在地。
夜に開講する講座も多いため、当然ですがオフィスや自宅から通いやすいエリアにあり、駅近のスクールが望ましいでしょう。また、近くによい飲食店があるかもポイント。授業後にクラスメイトとワイン会に行くこともよくあるので、立地はとても大切です。
次に、曜日時間帯。
仕事帰りの方は、平日の夜、または土日に、受けたい講座が開講されているかチェックしましょう。逆に、平日の日中しか通えない方も、自分が希望する時間帯に通いたい講座があるかチェックしましょう。その上で、振替制度・キャンセル期限も大事なポイント。
せっかくコースを申し込んだのに、急な仕事やなんらかの理由でキャンセルせざるを得ないこともあります。その1回を無駄にしないためにも、振替制度・キャンセル期限にも注目しましょう。
前日までにキャンセル期限を設けているスクールが多く、さらに振替期限を長く設けているスクールを選ぶことで、気がついたら期限切れ…というケースも防げますし、安心して受講することができます。
また、受講している以外の講座に振替ができるスクールでは、他のクラスとの比較や、気分転換に別の講座を受けてみることもできるので、プラスαの楽しみ方ができるでしょう。
「色々考えたけれど、やっぱり通う自信がない」という方には、オンライン講座がおすすめ。オンライン講座でもテイスティングを行います。事前に小瓶でワインが届くのでオンラインであっても通学に近い形で授業を受けられるのでご安心を。ただし、グラスは自分で用意しなければなりません。事前に、必ずワイングラスを購入するようにしましょう(通常のグラスとでは香りの取りやすさが全く異なります)。
また、もしオンライン授業をリアルタイムで受けられなくても、後日配信の動画があるのもオンライン講座のよいところ。キャンセル・振替手続きをする手間を省けるというメリットもあります。
ポイント④講師や教室の雰囲気は?
講師陣はどんな人?
せっかく学ぶなら、信頼のおけるプロから教わりたいですよね。有名レストランのソムリエから、ワインショップのオーナー、著名なワインライター、コンクール受賞者、女優業、元航空業CAなど様々です。
講師それぞれに得意分野や持ち味がありますので、サイトでプロフィールを確認したり、実際に通いながら、振替制度を利用して比較してみるのも良いでしょう。
基礎講座や資格講座では、同じレベルのクラスを何人かの講師で担当している場合が多いので、「実際通ってみたら、思っていた感じと違った…」とならないためにも、講師数の多いスクールを選ぶことも失敗しないコツです。
どんな人が通っているか?
アカデミー・デュ・ヴァン青山校の場合、基礎系の講座では1クラスの人数は約20〜30人、気になる男女比は4対6が一般的。年齢層ですが、社会人から定年退職後の方まで多岐に渡ります。基礎講座では30代〜40代の方が比較的多め、資格講座では飲食業などのお仕事の方の割合も多いように思います。
共通するのは、とにかく皆さん「お酒が好き!」であること。授業の後にクラスメイトで飲みに行くこともあり、講座が終了した後でもプライベートで集まったり、ワイナリーツアーに出かけたり。年齢性別を超えた利害関係のない新しい仲間ができるのも、ワインスクールの醍醐味です。
教室の雰囲気や明るさは?
清潔感や上質感があるかどうかも大切なポイント。スクールといっても、折角、ワインを飲むのですから、一定のクオリティがあって欲しいもの。また、授業ではテイスティングを行いますので、感染予防がしっかり対策されているスクールを選びましょう。無料体験などを利用して、スクール全体の雰囲気、教室の広さ、空気清浄機・パーテーション・消毒液の有無もチェック。
またテイスティングをする上で、適切な明かりかどうかもポイント。自然光に近い「昼白色」の照明で、明るい色の壁が最適です。
ポイント⑤プラスαで楽しみたい方へ
家でもワインを楽しみたい方へ
スクール運営のショップ(オンライン含む)があると、授業で出てきたワインや、自分好みのワインをすぐに購入することができます。お家で楽しむのはもちろん、スクールで学んだ知識を加えて人に振る舞えば、はじめたばかりの方でもワイン通っぽくなれて(笑)、楽しさも倍増するでしょう。もちろん、うんちくはほどほどに・・・
ワイン仲間を見つけたい方へ
学ぶだけではなく、ワインを通じたコミュニティや、授業以外のエンターテイメントを期待するなら、スクール主催の試飲会やワイナリーツアーなどのイベントがあるか、講師が主導してワイン会を開いているか、なども確認しておきたいポイントです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
ワインスクールがどんなところか、どう選べばよいかのか、概観がつかめたのではないでしょうか?
もちろん、今回ご紹介したポイントだけでなく、直接見て聞いてみないと分からないこともありますので、まずは無料体験に行ってみることをおすすめします。その際に、受付スタッフがしっかりしているかチェックしておくのも大事なポイント。本当にワイン好きのスタッフなら、きっと皆さんを快く迎えてくれるはずです。
ワインスクールは、いざ通ってしまえば「もっと早く通っておけば良かった!」と思うくらい楽しい場所です。
- ワインと食事をもっともっと楽しみたい
- ワインのことを知って、仕事やプライベートで役立てたい。
- 自分好みのワインを見つけて、お店で説明できるようになりたい。
- 仕事以外の趣味、仲間が欲しい。
私は、今となっては全ての願いが叶いました。
ワインスクールで得た教養と、一緒に学んだ仲間は、一生ものとなります。
知れば知るほど楽しくなり、テイスティングを通じて表現力が上がったり、日常で花や果物の香りを感じるようになり、生活が豊かになりました。学んでいくうちに興味が広がる方も多く、中には好きが高じて、副業や本業にされる方もいらっしゃいます。
ぜひ、この機会に自分にぴったりのスクールを見つけて、新しい扉を開けてみませんか?
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