スパークリングワインってなに?シャンパンとどう違うの?

スパークリングワインってなに?シャンパンとどう違うの?

「スパークリングワインとシャンパンはなにが違うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実はスパークリングワインのことを指して、シャンパンと呼ぶのは間違いなのです。

今「うそ?間違っていたんだ…」と思った方は、その違いについてここで確認しておきましょう。

さらに、スパークリングワインについて、製法などの学術的に知っておきたいことや、開け方や適したグラスなど実際に飲むときに知っておきたいことに至るまでじゃんじゃんご紹介していきます。


【目次】

スパークリングワインとは

スパークリングワインとシャンパンの違い

スパークリングワインの5つの製法

国による呼び名の違い

代表的なスパークリングワイン

スパークリングワインの正しい開け方

スパークリングワインに適したグラス


では、この目次に沿って説明します。

スパークリングワインとは

スパークリングワインってなに?

そもそもスパークリングワインとは、発泡性のあるワインのこと

簡単に言うと、炭酸の入ったワインのことです。

厳密には入っている炭酸ガスが3気圧以上となっているワインのことを指します。

ガス気圧が1~2.5気圧のワインはセミスパークリングワイン(弱発泡性ワイン)と呼ばれます。

また、1気圧未満の場合は微発泡と言われますが、スパークリングワインとはみなされません。

ちなみに、後に紹介する伝統的方式で造られたスパークリングワインのガス圧は5~6気圧にも達します。

スパークリングワインで大切なのが、泡のキメの細かさ
細かい泡がワイングラスで立ち上る美しさがスパークリングワインの大きな魅力となります。

そういうこともあり、泡粒の大きさが小さければ小さいほど、高品質だと一般的に考えられています。

白以外のスパークリングワインもあるの?

スパークリングワインは白が基本となります。

スパークリングワインと言えば、白を思い浮かべる方がほとんどでしょう。

そんな中、「白以外のスパークリングワインもあるの?」と疑問に思う方もいますよね。

結論からお伝えすると、スパークリングワインにはロゼもあります。
ただ、その数は白に比べると非常に少ないです。

というのも、スパークリングワインの大きな魅力は泡立ちにあるのにもかかわらず、色の濃い赤の場合は特にグラスから立ち上る泡が見えにくくなってしまうからです。

スパークリングワインとシャンパンの違い

スパークリングワインのことを指して、シャンパンやシャンパーニュと呼ぶ方も多いのですが、これは正確な表現ではありません。

というのも、シャンパンというのはスパークリングワインの中でも、フランスのシャンパーニュ地方で造られたものを指します。

絆創膏とバンドエイドや、ステープラーとホッチキスと同じような位置関係にあります。

つまり、シャンパンはスパークリングワインと呼ぶこともできますが、スパークリングワインをシャンパンと呼ぶことはできないのです。

シャンパーニュとは? ~これだけは知っておきたい!仕事や人生に役立つシャンパーニュの基礎知識

スパークリングワインの5つの製法

スパークリングワインの主な製法としては、以下のような5つがあげられます。

では、順に説明します。

伝統的方式(メトード・トラディショネル/Méthode Traditionnelle)

この方式は古典的方式とも呼ばれ、世界中の高級スパークリングワインがこの方式で醸造されています。

同じ製法ではありますが、シャンパーニュ地方でのみシャンパーニュ方式、あるいはメトード・シャンプノワーズ(Méthode Champenoise)とも呼びます。

具体的な手順は以下の通りです。

<伝統的方式(メトード・トラディショネル)の手順>

手順1:ベースワインを造る
手順2:ブレンドする
手順3:糖分・酵母を添加する
手順4:瓶詰する
手順5:二次発酵させる
手順6:熟成させる
手順7:動瓶を行う(澱を瓶口に集める)
手順8:澱抜き(デゴルジュマン)と糖分を含んだリキュールの添加(ドザージュ)を行う
手順9:コルク打ちをする

スパークリングワインの材料として、品種別や地域別といった細かい単位ごとに、発泡性のないベースワインを仕込みます。

ベースワインをブレンドすることは必須ではありませんが、ブレンドして味わいのバランスや品質を整えるのが一般的です。

二次発酵によって少しのアルコールと6気圧分の炭酸ガスが発生します。

発酵後に酵母がとして瓶内に沈みますので、これを抜くために手順7手順8があります。

を抜く際には少量ですが、ワインも一緒に瓶から出てしまいます。

その減った分をワインで補充してコルクをしたらスパークリングワインの完成となります。

シャルマ方式(メトード・シャルマ/Méthode Charmat)

シャルマ方式は、伝統的方式で最も手間のかかる瓶内での二次発酵(手順5)から澱抜き(手順8)までのプロセスを簡素化した製法です。

手順3までしたら瓶詰をせずに、ガスが抜けないように工夫された加圧式の大型タンクにワインを移動させます。

タンクの中で濾過などをして一気に澱を取り除きます。

伝統的方式で行われている瓶内での二次発酵と比べると、澱とワインの接触が少なく、熟成期間も短くなります。

シャルマ方式で造ったワインからは香ばしいパンのような香りが感じにくくなります。

泡のキメ持続性についても伝統的方式にはかないません。

フレッシュさと果実味を前面に出した安価なスパークリングワインにこの製法が使われます。

トランスファー方式(トランスファー・メトード/Méthode de Transfert)

こちらは伝統的方式とシャルマ方式の中間のような製法です。

というのも、手順6までは伝統的方式と同じで、その後はシャルマ方式と同じように加圧タンクに入れるというプロセスを経るからです。

熟成までをさせたら、ワインを澱ごと瓶から大型タンクへと移し替えます。

そのタンクで濾過するなどして一気に澱を取り除きます。

糖分を含んだリキュールの添加(ドザージュ)をして再度瓶詰したらスパークリングワインの完成です。

田舎方式(メトード・リュラル/Méthode Rurale)

田舎方式は、一次発酵の途中でワインを瓶詰して、発酵の最終段階を瓶内で行い、発泡性を持たせるというという製法です。

この製法で造られたスパークリングワインは澱抜きされないことが多く、瓶内に澱が残ります。

古いスパークリングワインの製法ではありますが、現在も南フランスの一部の産地でこの製法が使われています。

炭酸ガス注入方式(ガゼイフィエ/Gazéifié)

炭酸ガス注入方式は、最も安価なスパークリングワインを造る際に用いられる製法です。

白ワインやロゼワインのような発泡性のないスティルワインに炭酸ガスを注入することで、発泡性を持たせます。

強制的に炭酸ガスを入れているということもあり、この方式で造られたスパークリングワインは泡のキメが荒く、すぐにガスが抜けてしまうという特徴があります。

国による呼び名の違い

スパークリングワインは、国によって呼び名が異なります。

どんな呼び方があるのでしょうか。

以下には国ごとのスパークリングワインの呼び名、それからセミスパークリングワインの呼び名をご紹介します。

スパークリングワインの呼び名

スパークリングワインの呼び名を、主要国ごとにあげます。

スパークリングワインの呼び名(国別)
国名 スパークリングワインの呼び名
フランス ヴァンムスー Vin Mousseux
イタリア スプマンテ Spumante
ドイツ シャウムヴァイン Schaumwein
スペイン エスプモーゾ Espmoso

セミスパークリングワインの呼び名

セミスパークリングワインの呼び名を、主要国ごとにあげます。

セミスパークリングワインの呼び名(国別)
国名 セミスパークリングワインの呼び名
フランス ペティヤン(Pétillan)
イタリア フリッザンテ(Frizzante)

代表的なスパークリングワイン

「呼び名は分かったけれど、どんな種類があるの?」と疑問に思うかもしれません。

そこで、国ごとに代表的なスパークリングワインを見ていきましょう。

代表的なスパークリングワイン(国別)
国名 代表的なスパークリングワイン
フランス クレマン(Crémant)、シャンパン(Champagne)
イタリア プロセッコ(Prosecco)、フランチャコルタ(Franciacorta)
ドイツ ゼクト(Sekt)
スペイン カヴァ(Cava)

スパークリングワインの正しい開け方

スパークリングワインの開け方

スパークリングワインについて知った後には、開け方についても知っておくべきでしょう。

<スパークリングワインの開け方>

手順1:瓶口部分を覆っているホイルを剥がす
手順2:親指を使ってコルク上部を押さえる
手順3:コルクの先を人のいない方へ向ける
手順4:ワイヤーをねじって緩める
手順5:親指でコルクの上部を押さえたまま他の指で瓶口を握る
手順6:コルクを押さえていない方の手で瓶底を持つ
手順7:瓶底を少しひねる
手順8:コルクが瓶口から外れるところまできたらコルクを握っている手を少しひねる
手順9:コルクと瓶の隙間から炭酸ガスを抜く

コルクを抜く際の注意点

開ける際には幾つか注意点があります。

1つ目は、コルクの飛び出るスピードです。
そのスピードはなんと時速50kmにも及びます。
直接目に当たると失明の恐れもありますので、周囲をよく確認してから開けるようにしましょう。

2つ目は、ガス圧でコルクが上がってくるということです。
ものによってはワイヤーを緩めた瞬間にコルクが飛び上がってくることがあります。
しっかりと親指で押さえてください。
ワイヤーを外す場合には必ずコルクから親指が離れないようにしましょう。

なお、ワイヤーは外さなくてもコルクは抜けますので、無理にワイヤーを外す必要はありません。

この注意点を守ってコルクを開けてくださいね。

スパークリングワインに適したグラス

スパークリングワインを楽しむには、フルート型のワイングラスがおすすめです。

細長いフルート型なら、酸素と接する表面部分が少なくなり、炭酸ガスが少なくなります。

それに表面と底の距離が長くなるので、グラス内で立ち上る泡をより楽しむことができるでしょう。

ワイングラスについて詳しく知りたい方はこちらの「ワイングラスで味が変わる?ワイングラスの種類と正しい選び方」をご覧ください。

まとめ

以上、スパークリングワインについてご紹介しました。

スパークリングワインの中でもシャンパーニュ地方で造られたものだけをシャンパンと呼べるのでしたね。

さらに正しい開け方をしなければ危険なこと、スパークリングワインに適したワイングラスなど、実際に飲むときに役立つ知識についても知ることができましたね。

お祝いごとに用いられることの多いスパークリングワイン。

安全に、おいしく楽しんでいきましょう。

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