あの人のワイン人生 vol.3 ~三浦恵理子さん「 『好き』を追求して、ワイン講師に 」

「やりたいこと、好きなことがあったら、突き進むタイプなんです」と目を輝かせて話す三浦恵理子さん。三浦さんはアカデミー・デュ・ヴァン認定ワイン教室の講師として、5月にレッスンをスタートさせたばかりです。本業は外資系金融機関の会社員。どのようにワインの世界に魅了されのかお話しいただきました。

本記事は、ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」が監修しています。ワインを通じて人生が豊かになるよう、ワインのコラムをお届けしています。メールマガジン登録で最新の有料記事が無料で閲覧できます。


【目次】
1. 好きなことは突き進む
2. ワインの扉を開く
3. WSET®Diplomaへの挑戦
4. ワインの魅力を伝えたい
5. 講師試験よりも大変だった会場探し
6. 受講生の反応が嬉しい


1. 好きなことは突き進む

昔から、やりたいと思ったことには「どうしたらできるんだろう」「達成するために何をしたらいいか」と徹底的に追求する性格でした。社会人になってからも、どうしてもイギリス留学がしたくなったので、学費を貯める方法を真剣に考えました。実家から会社まで片道1時間半もありますが、節約のために会社の近くに部屋を借りないで通勤したり、財テクなどしたりして学費を貯金しました。その結果、約4年で資金を貯め、27歳で留学することができたのです。こんな風に行動できるのは好きなことだけで、興味のないことは同じようにできないのが面白いところです。

イギリス留学時代

2. ワインの扉を開く

学生時代からお酒が好きでした。社会人になってから、先輩にワインの飲めるお店に連れて行ってもらい、少しずつ興味を持つようになりました。しかし、当時知っていたワインはシャブリとキアンティぐらいです。

そんな中、同僚からアカデミー・デュ・ヴァンの口コミを聞いてStep-Ⅰに通うことに決めたのです。学び始めるとワインは想像以上に奥深いことに気付きました。毎週毎週、何かを新しく知ることはとても楽しかったです。スクールに通うと決めるまでに少し勇気が必要でしたが、その扉を開くと、ワインの世界が「ようこそ!」と、手を広げて迎えてくれていたように感じます。Step-ⅠからStep-Ⅱに進んだのは自然な流れでした。単純に、ワインをもっと知りたい、学びたいと思ったからです。何よりも仲間と次の半年も一緒に時間を過ごしたいという思いがありました。

アカデミー・デュ・ヴァンのクラスメイトと

3. WSET® Diplomaへの挑戦

2013年にワインエキスパート資格を取得した後も、アカデミー・デュ・ヴァンの研究科クラスを受講していました。しかし、スクールに通い続けているにもかかわらず、ワインに関する知識は断片的。そのようなときに、クラスメイトからWSET®のことを教えてもらったのです。

WSET®は「なぜ?どうして?」を理論的に答えていく試験。WSET®のカリキュラムを受講するなかで、これまでバラバラだった知識がつながる楽しさを感じました。ワインへの興味がさらに深まり、Diplomaにも挑戦することに。試験科目は6科目(ブドウの栽培、ワイン造り、ビジネスなど)あるために2年間はかかる大変な試験です。時間の捻出、勉強のクセをつけること、何よりもモチベーションの維持が大変でした。しかし、ここでも勉強仲間に助けられて無事に合格することができたのです。

ロンドン、ギルドホールでのWSET® Diploma修了式

4. ワインの魅力を伝えたい

「ワインの魅力を伝えたい」と考えるようになったのは、Diploma合格後のこと。試験勉強を通じて理解が深まり、ますますワインが好きになりました。この楽しさを今度は自分が周囲に伝えたいと思うようになったのです。そんなとき、アカデミー・デュ・ヴァンが認定ワイン教室の講師募集していることを知りました。

試験は書類選考、面接だけでなく、論述、テイスティング、そして模擬授業があります。緊張したのが模擬授業。試験官から「ちょっと細かく話しすぎ」とフィードバックを受けました。たしかに、難関試験を終えたばかりでアカデミックになりすぎていたと反省…。今では、そのときのアドバイスを活かしてレッスンに取り組んでいます。

5. 講師試験よりも大変だった会場探し

晴れて講師になったときには、Step-Ⅰのクラスメイトが「誇りに思う」と一緒に喜んでくれたのが嬉しかったです。しかし、喜びも束の間、講師になってからが大変でした。スクールが提示する条件を満たす会場がなかなか見つからなかったのです。とくに当初あたっていた、レンタル会議室は飲食厳禁が一般的。不動産屋さんに相談しても「あなたの条件に合う賃貸物件はありません」と真っ向否定され絶望的な気持ちになりました。

そんなとき、Step-Ⅰのクラスメイトが「えりちゃん、シェアオフィスを借りたらどう?」とアイディアをくれたのです。それからはシェアオフィスに絞って、会場探しを再スタート。そしてすぐに、自宅から遠くない場所で、予算に合うシェアオフィスが見つかったのです。貸主に恐る恐る「シェアオフィスでワインを試飲してもいいですか」とたずねたところ、「え、全然問題ないよ」と言われたときは、思わず心の中で「神様いるー!」と叫びました。

6. 受講生の反応が嬉しい

現在、第7回目のレッスンを終えたところです。すでに受講生から「続けて学びたい」と声が上がっていて、とてもやりがいを感じています。集客や授業の準備は大変ですが、受講生が驚いたり、楽しそうにしたりしている反応を見るときに幸せな気持ちになります。これからも「ワインをはじめて学ぶ」という受講生が、第一歩を踏み出すお手伝いをしていきたいと思います。

プロフィール

三浦恵理子(みうらえりこ)
ワインスクール:アカデミー・デュ・ヴァン認定ワイン教室「茅場町・八丁堀 Erieワイン教室」

  • 星座:やぎ座
  • 血液型:B型
  • ワイン以外の趣味:ゴルフ、茶道、パン作り
  • 好きな食べ物:苺、桃、焼き鳥、飲茶
  • もし生まれ変わったら何になる:プロゴルファー

人生のターニングポイントがどこにあるのかー。実は誰にも予想できないものかもしれません。しかし、「やってみよう」という一歩を踏み出し、そして夢中になれるものを見つけたときに人生が動き出すのかもしれません。12年前、スクールに通いはじめたときは、三浦さん自身も、まさか自分がワイン講師になるとは夢にも思っていなかったのですから。

 

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世界的に高名なワイン評論家スティーヴン・スパリュアはパリで1972年にワインスクールを立ち上げました。そのスタイルを受け継ぎ、1987年、日本初のワインスクールとしてアカデミー・デュ・ヴァンが開校しました。

シーズンごとに開講されるワインの講座数は150以上。初心者からプロフェッショナルまで、ワインや酒、食文化の好奇心を満たす多彩な講座をご用意しています。

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