ワインにこだわるなら、ワインを飲むためのツールにもこだわりたい。気になるワインツールを検証する本シリーズのラストを飾るのは、コラヴァンから登場したニューフェイス「PIVOT(ピボット)」。コラヴァンを試した人もまだの人も要注目!
文・写真/谷 宏美
【目次】
1. 最強コラヴァンが満を持して出した新ツール
2. どんな製品なの?
3. 2つのワインで検証
4. 結論
1. 最強コラヴァンが満を持して出した新ツール
今、ちまたでもっとも注目されるワイン用保存ツールといえばこれである。日本ではこの春にローンチされたばかりの「Coravin PIVOT(コラヴァン ピボット) ワインシステム」。所有率はともかくすっかり認知が高まったコラヴァンの新シリーズだ。
コラヴァンが日本に上陸したのは2017年。抜栓することなくワインを注ぐことができるため、非常に長期間の保存が可能とされ、ソムリエ待望のアイテムとしてワインバーやレストランに一気に普及。初代モデルから続々シリーズが登場し、現在出回っている代表的なモデル6は税込み価格6万円代半ば、とお値段もなかなか。ゆえに高級ワインを扱う店舗やグランヴァンをセラーに蓄える富豪愛好家が主たるオーナーで、欲しいけど手が出ない、という若いソムリエやワインファンも多かった。無論筆者も、コラヴァンを用いて高級ワインをばんばんグラスで開ける素敵ワインバーさまを「いいなーアレ」と指をくわえて眺めていたクチである。
そこへ天から舞い降りたかのごとく登場したのが、このピボット。なんと税込み18,700円という、従来のコラヴァンからするとフレンドリーどころかマブダチ価格。高嶺の花であった本家コラヴァンは無理でも、ピボットさんなら手が届くかも⁉︎ と期待が高まるわけである。