最近のワインはオープナーなしに開けられるスクリューキャップ栓のものも多いですが、コルク栓のものもまだまだあります。
コルク栓を抜くのは難しいですが、だからこそサッと抜くことができれば、相手にスマートな印象を与えられるかもしれません。
そこで役立つのがソムリエナイフです。
これを使いこなすことができればコルク栓のワインも簡単に開けられるでしょう。
ここではソムリエナイフの概要と使い方、それから選び方についても紹介していきます。
【目次】
では、ソムリエナイフの概要から解説します。
ソムリエナイフとは
ソムリエナイフとは、ワインオープナーの一種で、コルク栓をスマートに開けるための道具です。
ソムリエナイフには一般的に4つの部分(パーツ)から成り立っています。
- ナイフ部分 :キャップシールをはがす
- スクリュー部分:コルクに刺す
- 支点部分 :ボトルにかける
- ハンドル部分 :持ち手にする
また、ソムリエナイフは、レストランのソムリエが使いやすくするために折りたたんでポケットにしまえるようになっています。
大事な商売道具にもなりますので、値段は1本1,000円程度から数万円するものまでと様々です。
ワインを開ける機会が多いのなら、まずは手頃な価格のものを1本買ってみてはいかがでしょうか。
ソムリエナイフの正しい使い方とは?簡単5つの手順
ソムリエナイフの使い方として、以下の5つの手順を示します。
<ソムリエナイフの使い方・手順(ステップ)>
では、解説します。
①ナイフ部分をしっかりと握る
ナイフ部分はボトルの口についているキャップシールをはがすときに使います。
キャップシールは、カッターや包丁ほど鋭くなくても切れますので、ナイフ部分はそこまで鋭利には作られていません。
そのため、刃先に触れた程度では切れませんので、怖がらずにしっかりと握りましょう。
②ワインの口についているキャップシールに切れ目を入れる
キャップシールにナイフを当てます。
ナイフの角度は斜め45度上向き。ボトルを動かさないようにして、横方向に切り込みを入れます。
③キャップシールをはがす
キャップシールの切れ目と、瓶の間にナイフの刃を当て、真上に切り込みを入れます。
そのまま上方向へ引っ張るとキャップシールがはがれます。
④コルクにスクリューを刺す
ソムリエナイフからスクリュー部分を出し、コルクに刺していきます。
この際に、先端がまっすぐになるようにコルクに刺します。
そうすると自然とスクリュー全体は斜めになるはずです。
回しながらスクリューを起こすようにして、最終的にはスクリュー自体がテーブルと垂直になるようにします。
⑤支点部分をボトルの口にかけてコルクを引き抜く
スクリュー部分が十分に突き刺さったら、支点部分をボトルの口に引っ掛けます。
真上に引き抜くようなイメージで、テコの原理を利用してコルクを引き上げます。
コルクがほとんど出てきたら、最後は手で引き抜きます。
勢いよく抜くと、ワインが飛び跳ねることがありますので、真空の瓶の中に少しずつ空気が入るようにやさしく引き抜いてください。
ソムリエナイフの選び方とは?注目すべき4つのポイント
ソムリエナイフの選び方を以下の4つのポイントで示します。
<ソムリエナイフの選び方ポイント>
では、順に解説します。
①ソムリエナイフ2つのタイプ
ソムリエナイフには、シングルアクションタイプとダブルアクションタイプの2つの種類があります。
支点部分に違いがあり、シングルは1つ、ダブルは2つとなっています。
ダブルは段階的に支点を変えられるので、長いコルクでも簡単に抜くことができます。
②スクリュー部分の長いもの
一般的に、普通のワインに比べて高級ワインには長いコルクが使われています。
そのため、高級ワインを開けることがある場合にはスクリュー部分が長いものを選びましょう。
③ハンドル部分が厚めのもの
コルク栓を抜くときにはハンドル部分を握ります。
ハンドルが厚めで持ちやすいものほど、力を入れやすく、簡単にコルクを引き抜くことができます。
④栓抜きがついているもの
せっかくなら多機能なものがよいですよね。
栓抜きがついたソムリエナイフなら、瓶ビールも開けられます。
まとめ
以上、ソムリエナイフの概要・使い方・選び方について紹介しました。
コルク栓を開けるのに困っている方は、ソムリエナイフを1本買ってみましょう。
慣れてくれば、簡単に開けられるようになります。
ソムリエナイフを使いこなして、コルク栓のワインも楽しんでみては……?
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