張り切って肉料理=赤ワイン=ヘビー=もたれる……。そんなおもてなしは昔の話。エレガントな赤ワインとともにたっぷりお肉を食べられて、軽快にフィニッシュできるペアリングをご紹介。先進的な造り手が続々現れているラ・マンチャの”きれいめ”なガルナッチャ×豚ヒレの煮込み。簡単でおいしくて、トレンド感ばっちりの組み合わせです。
レシピ・写真/太田 みお 文・編集/谷 宏美
【目次】
1. おもてなしポイント/豚ヒレ肉のスパイス煮込み〜ボリューミーで華やかさのあるクイック煮込み料理
2. 材料
3. 作り方
4. 今回のペアリングワイン/ボデガス・イ・ビニェドス・ヴェルム ウルテリオール パルセラ 6 ガルナッチャ
1. おもてなしポイント/豚ヒレ肉のスパイス煮込み〜ボリューミーで華やかさのあるクイック煮込み料理
豚ヒレ肉のスパイス煮込み
肉を煮込むメニューというとアクを抜いて長時間コトコト……。時間がかかりそうなイメージですが、ヒレ肉を使えば簡単。今回は短時間煮込むだけなのに、手間をかけたように見えるクイックレシピをご紹介。スペイン全域で昔から食べられている豚肉と野菜の煮込み料理です。肉に焼き目をつけたフライパンで煮込んでもよいのですが、ココット鍋を使えばそのままテーブルに出すことができて、おもてなし度もグンとアップします。
にんにくの風味を効かせ、たっぷりのスパイスとジャムを使うことで複層的な味わいになり、ワインとの相性もばっちり。トマトの酸味がジャムの凝縮した甘みでまろやかになり、味わいがまとまります。ボリューミーに見えるのに食べ飽きない煮込みと、透ける色合いの中にスパイシーさと果実感のあるガルナッチャ。ゆるゆる食べて飲んで、エンドレスに話が弾むこと間違いなし。豚ヒレ肉は煮込みすぎると固くなるので、火の入れすぎ(焼き加減や煮込み時間)に注意して。