遠藤利三郎の「読むワイン」〜利三郎文庫便り Vol.21

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遠藤利三郎の「読むワイン」〜利三郎文庫便り Vol.21

「薬になるお酒の飲み方」を読む。

これは酒好きには必読の書だ。

オールドヴィンテージワインの世界では

国内有数の猛者である秋津壽男先生の著作。

秋津先生はテレビでもよく見かけるし、

ヴィノテークでの連載でもご存知の方も多いだろう。

秋津先生の著書「古酒礼賛」はこのコラムで以前に紹介したこともある。

その秋津先生が本業の医師の立場から

酒飲みのために正しい情報を教えてくれる本。

「鍛えれば酒は強くなる」「アルコールはサウナで抜ける」、

「痛風に焼酎はOK」などと言った数々の都市伝説を医学的に検証。

そのほかにもアルコールが体に及ぼす影響や体に良い飲み方など

なんとも楽しく実践的で、役に立つウンチクが満載の本。

小難しいことなくワイングラス片手に簡単に読める本。

唯一の欠点は読んだだけで

健康になったような気になってしまうことだ。笑

 

薬になるお酒の飲み方

著者:秋津壽男

出版社:日本文芸社

 

 

「Amazonソムリエが教える美味しいワインのえらび方」を読む。

Amazonが出した初心者向けワイン本。

どれどれと手に取る。

おや。

この本、悪くないぞ。

バランスよく、幅広く、分かりやすく、

消費者目線でワインを楽しめるように上手くまとめてある。

表面的な情報を散りばめただけでお茶を濁す

なんちゃってワイン入門書が多い昨今、

これはなかなか良いワイン入門書だ。

掲載されているワインが

QRコードですぐ買えると言うのもミソ。

また後半の質問コーナーが楽しい。

「モエ・エ・シャンドンっぽくて安いものは?」、

「ツナ缶に合うワインは?」などなど面白い。

「二日酔いしないワインは?」と言う質問には

思わずクスリと笑う。

著者の原深雪氏は

百貨店や高級スーパーで一般消費者に接してきた方。

なるほど超初心者の対応は百戦錬磨のベテランだ。

初心者に応対する現場のプロにオススメの一冊。

Amazonソムリエが教える美味しいワインのえらび方

著者:原深雪

出版社:CCCメディアハウス

 

 

 

2020.04.10


遠藤利三郎 Risaburo Endo

本名遠藤誠。三代目遠藤利三郎を襲名する。
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュの3大ワイン騎士団を始め多くのワイン騎士団から騎士の称号を受ける。世界の歴史や文化の視点からワインをわかりやすく語り、ワイン以外の酒類やシガーにも幅広い知識と愛情を持つ。著書に「ワイン事典(学研)」、監修に「シャンパーニュ・データブック(ワイン王国)」、「新版ワイン基礎用語集(柴田書店)」、共訳に「地図で見る世界のワイン(産調出版、ヒュー・ジョンソン)」など著作多数。ワインバー遠藤利三郎商店オーナー。

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