仕事や勉強、家事をがんばったときには「今日はワインと上質なチーズで豪華にディナーを食べよう」と考えることありますよね。
ちょっと待ってください。そのチーズ、どうやって選んでますか?
チーズとワインには相性があるのです。
せっかく高価なチーズを買ったのに、相性の悪い組み合わせだとおいしさも半減してしまいます。
チーズに合ったワインを、ワインに合ったチーズを選ぶことで、豪華なディナーを2倍にも3倍にも楽しめるでしょう。
ちょっとした知識ですので、これを参考にして相性のよいチーズとワインを選んでみてください。
【目次】
- マリアージュとは
- チーズとワインを合わせる5つのポイント
- タイプ別:チーズとワインおすすめマリアージュ
- フレッシュタイプのチーズに合うワイン
- 白カビタイプのチーズに合うワイン
- 青カビタイプのチーズに合うワイン
- ウォッシュタイプのチーズに合うワイン
- シェーヴルタイプのチーズに合うワイン
- セミハードタイプのチーズに合うワイン
- ハードタイプのチーズに合うワイン
- 簡単に調理をすればチーズを2倍楽しめる
上記の目次に沿って以下で説明していきます。
マリアージュとは
マリアージュとは、飲み物と料理の組み合わせがよいこと。特に、ワインと料理の組み合わせについて言います。
ちなみにマリアージュは、フランス語で「結婚」という意味も持ち合わせています。
つまり、このワインと料理の組み合わせは結婚のように相性があり、相性がよい組み合わせはワインと料理のおいしさをお互いに高め合うことができます。
相性が悪いものは残念ながら、それとは反対に作用してしまいます。
もちろん、これはワインとチーズの関係にも通じるものですので、チーズ選び、ワイン選びの際には相性のよい組み合わせを知っておくことが大切です。
チーズとワインを合わせる5つのポイント
チーズとワインの具体的な組み合わせを見ていく前に、まずは組み合わせを考えるときの基本的なポイントを5つお伝えしておきます。
<チーズとワインのマリアージュ 5つのポイント>
では、順に説明します。
ポイント1:原産地を合わせる
同じ産地のものは相性がよいという特徴があります。
それもそのはず、古くからその土地に共存してきたチーズとワインはお互い歩み寄ってきたはずです。
時間をかけて相性を高めてきたチーズとワインなら、よりおいしく楽しむことができます。
ポイント2:ワインと料理の格を合わせる
ワインやチーズは高級なものほど繊細で複雑な味わいを持っています。
値段のバランスを合わせることがポイントです。
高級なチーズと安価なワインにしたり、安価なチーズに高級なワインを組み合わせたりすると、ちぐはぐな印象を受けます。
ですから、値段のバランスを合わせることで、よりおいしく味わうことができます。
ポイント3:味の重さを合わせる
料理もチーズもそうですが、濃厚な味わいのものは、重めのワインとの相性がよいです。
反対にあっさりとしたものなら、軽くてフルーティーなワインを合わせるとよいでしょう。
ポイント4:塩味の強いチーズには酸味の強いワインを選ぶ
チーズの中でも、ブルー・チーズなどは塩分が高いですよね。
そうした塩味の強いチーズには、酸味の強いワインがおすすめです。
ポイント5:脂肪分の高いチーズには渋味のあるワインを選ぶ
ひと口にチーズと言っても、脂肪分が高いものとそうでないものがあります。
脂肪分の高いチェダーチーズやゴーダチーズには、渋味のあるワインを合わせるとよいでしょう。
タイプ別:チーズとワインおすすめマリアージュ
それでは具体的にどういった組み合わせがよいのか見ていきましょう。
フレッシュタイプ
フレッシュタイプは、熟成過程を得ないフレッシュな味わいのチーズです。
<フレッシュタイプで有名なチーズ>
- ブルサン(フランス)
- ブルソー(フランス)
- マスカルポーネ(イタリア)
- モッツァレラ(イタリア)
- リコッタ(イタリア)
このようなフレッシュタイプのチーズと相性のよいワインをあげてみましょう。
<フレッシュタイプのチーズと相性のよいワイン>
- 軽くてフルーティーな辛口白ワイン
- ロゼワイン
- シャンパーニュ
これらがフレッシュタイプのチーズと相性のよいワインです。
白カビタイプ
白カビタイプは、表面が白カビで覆われていて、その白カビの力を借りて熟成させたチーズのことです。
<白カビタイプで有名なチーズ>
- カマンベール(フランス)
- ブリー(フランス)
- ヌーシャテル(フランス)
このような白カビタイプのチーズと相性のよいワインをあげてみましょう。
<白カビタイプのチーズと相性のよいワイン>
- 軽い赤ワイン
- 上質の赤ワイン
- 上質の辛口白ワイン
これらが白カビタイプのチーズと相性のよいワインです。
青カビタイプ
青カビタイプ(ブルー・チーズ)は、青カビをチーズ内部に均一に混ぜ込み、そのカビの力を借りて熟成させたチーズのことです。
青カビを混ぜ込んでいるため、断面が大理石模様になっています。
<青カビタイプで有名なチーズ>
- ロックフォール(フランス)
- スティルトン(イギリス)
- ゴルゴンゾーラ(イタリア)
この3つのチーズは、世界三大ブルー・チーズとも呼ばれています。
このような青カビタイプのチーズと相性のよいワインをあげてみましょう。
<青カビタイプのチーズと相性のよいワイン>
- 上質で力強い赤ワイン
- 極甘口ワイン
これらが青カビタイプのチーズと相性のよいワインです。
個性が強いチーズであるため、自己主張の強いワインに合うとされます。
ウォッシュタイプ
ウォッシュタイプは、チーズ表面に生育する特殊な微生物によって熟成させたチーズです。
腐敗臭が強烈なため、数日ごとに表面を塩水やその土地の酒(ワイン、蒸留酒など)で洗うことから、ウォッシュという名前がつけられました。
においこそ強いですが、マイルドでクリーミーな味わいとなっています。
<ウォッシュタイプで有名なチーズ>
- ポン・レヴェック(フランス)
- マンステール(フランス)
- エポワス(フランス)
- リヴァロ(フランス)
このようなウォッシュタイプのチーズと相性のよいワインをあげてみましょう。
<ウォッシュタイプのチーズと相性のよいワイン>
- 力強い上質の赤ワイン
- 辛口白ワイン
これらがウォッシュタイプのチーズと相性のよいワインです。
シェーヴルタイプ
シェーヴルタイプは、山羊乳を原料としていて、その多くが白カビによって熟成させています。
強めの酸味とぼそぼそした食感が特徴のチーズです。
<シェーヴルタイプで有名なチーズ>
- サント・モール(フランス)
- クロタン・ド・シャヴィニョル(フランス)
このようなシェーブルタイプのチーズと相性のよいワインをあげてみましょう。
<シェーヴルタイプのチーズと相性のよいワイン>
- 軽くフルーティーな辛口白ワイン
- ロゼワイン
- 赤ワイン
これらがシェーブルタイプのチーズと相性のよいワインです。
セミハードタイプ
セミハードタイプは、製造工程の中で圧搾を行い、水分を少なくした固めのチーズのこと。保存性の高さや、クセがなく食べやすいのが特徴です。
<セミハードタイプで有名なチーズ>
- カンタル(フランス)
- ゴーダ(オランダ)
このようなセミハードタイプのチーズと相性のよいワインをあげてみましょう。
<セミハードタイプのチーズと相性のよいワイン>
- 軽めのワイン
- 上質で力強いワイン
これらがセミハードタイプのチーズと相性のよいワインです。
セミハードタイプは穏やかな風味のため、幅広いワインに合わせることができます。
ハードタイプ
ハードタイプは、セミハードよりも強い圧搾や加熱を行い、さらに水分を少なくしたチーズのこと。
こちらも保存性の高さと、クセのなさが特徴です。
<ハードタイプで有名なチーズ>
- コンテ(フランス)
- ミモレット(フランス)
- エダム(オランダ)
- グリュイエール(スイス)
- チェダー(イギリス)
- パルミジャーノ・レッジャーノ(イタリア)
このようなハードタイプのチーズと相性のよいワインをあげてみましょう。
<ハードタイプのチーズと相性のよいワイン>
- 軽めのワイン
- 上質で力強いワイン
これらがセミハードタイプのチーズと相性のよいワインです。
セミハードタイプ同様に穏やかな風味のため、幅広いワインに合わせることができます。
簡単に調理をすればチーズを2倍楽しめる
チーズは切ってそのまま食べることも多くありますが、簡単に調理することで楽しみが広がります。
カプレーゼ
モッツァレラチーズとトマトを切ってお皿に盛り、オリーブオイルをかけるだけでカプレーゼが完成。
簡単にできるレシピですので、料理が得意でない方にもおすすめです。
チーズフォンデュ
白ワインもしくは牛乳を沸かした鍋に、ゴーダチーズやエメンタールチーズなど数種類のチーズを細かく切ったものを入れて少し火を通せば、チーズフォンデュができます。
チーズフォンデュを作るときに白ワインを使った場合には、飲むワインも白にするとよいでしょう。
チーズとワインのマリアージュ まとめ
以上、チーズとワインの組み合わせについて紹介しました。
これを参考に、相性のよいチーズとワインを組み合わせて、よりおいしく楽しんでいきましょう。
チーズのことをもっと知りたいと思った方は、チーズの資格の勉強をしてみるのもよいでしょう。
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